●個人競技は“置きピン”で!
お父さんカメラマンの腕を見せる最大のチャンスでもある運動会。より美しく子どもを撮る方法はあるのだろうか?
「お父さんはわが子しか目に入っていないと思うので、徒競走とかになると、つい自分の子どもだけを撮りがちなんですけど、僕は、自分の子どもの手前5人くらいは、確実に撮影するようにしていますね。自分の子の順番が回ってくるまで、タイミングや角度をはかるために練習するんです」(小籔氏 以下同)
さらにレベルを上げたこんな撮影法も…。
「特に運動会は、リレーや個人競技とか、子どもがやってきてからピントを合わせるのでは間に合わないシーンがたくさんありますよね。そんなシーンでは、あらかじめ、子どもが駆けて来ると予測できる場所にピントを合わせる“置きピン”をやったりします。予測した場所に置きピンし、その位置のほんの少し手前まできたらシャッターを押すんですけど、本番前に練習すると、いい表情をしたいい写真が確実に撮れますよ」
小学校に上がると校庭も広くなるため、格安でもいいから望遠レンズを入手すると、なおいい写真が撮れるそう。
「幼稚園はトラックが小さいと思うんですけど、うちのところで言うと、公立小学校って、6学年それぞれ4クラスくらいあって、トラックも大きい。レンズが300ミリで足りない時は、一眼レフカメラも、FXからDXに替えて…とか、そんな工夫はしないといけないかもしれませんね。小学校に上がったら、手頃な望遠ズームを買うのはおすすめかなと。動いている子どもは、ある程度良いカメラを買えば余裕で撮れるものなんですよ。オートフォーカスが勝手についていくこともあるしね。お金に余裕がある方は、カメラで差をつけてください!(笑)」
将来の宝物になると思えば、高額カメラも惜しくない!? 「コヤブガチピン写真館」で、さらなるテクを学んでみては?
(取材・文/蓮池由美子 撮影/田子芙蓉)