離乳食作りが楽に!? おかゆ調理器4種の使い心地を比較!

第61回 日常消費財の徹底比較 いいモノ買い隊
子どもが生まれておよそ半年経つと、ミルクや母乳から離乳食へと食事が変わっていきます。離乳食はいくつかの期に分かれていて、まずは「おかゆ」から始めるのが一般的ですが、大人用のごはんを作りながらのおかゆ作りは一苦労…。そこで電子レンジや炊飯器でおかゆを調理できる、4種類の「おかゆ調理器」の使い心地を検証してみることにしました。

ラインアップはこちらの4種類!

今回比較するのは、以下の4種類です。
※価格はすべて購入時のものです。

(1)リッチェル「電子レンジ用おかゆクッカーE」/税込1300円

炊いた白米を電子レンジで加熱することで、おかゆを作ることができる製品。本体の内側はすり鉢のようになっており、付属のスプーンもおかゆを潰しやすい構造になっています。また、電子レンジから取り出したら、そのまま食器としても使えるスグレモノです。

(2)iwaki「おかゆこがま」/税込899円

炊飯器でごはんを炊きながら、同時におかゆも作ることができる「おかゆこがま」。耐熱ガラスでできています。電子レンジでおかゆを炊くことはできませんが、炊いたごはんを使えば「電子レンジ用おかゆクッカーE」のように、おかゆ作りが可能。比較的広めの口と、顔がデザインされているのが特徴的です。

(3)レック「離乳食用ガラスのおかゆカップ」/税込890円

こちらも、炊飯器でごはんを炊きながらおかゆ作りができる製品です。ネットが付いているので、米を洗ってそのまま水を切ることができ、おかゆの裏ごしにも便利。カップ本体を取り出すときに便利な、ツマミも付いています。

(4)ピジョン「おかゆポット」/税込2050円

「おかゆポット」も炊飯器で使用するタイプですが、ほかとは少し違ってガラスではなくステンレス製。食べ切りサイズのごはん茶碗や洗米・裏ごしに便利なこし網、ヘラ付きの計量スプーンなどセット内容も充実しており、さすがピジョンといったところ。

結果発表!

上記4種類の「おかゆ調理器」を実際に使用し、全部に共通して記載されていた「5倍がゆ」を作り、その使い心地をランキング化してみたところ、結果は以下のようになりました。

4位:iwaki「おかゆこがま」

炊飯器と電子レンジの両方で使える点は評価できますが、計量に難あり…。計量スプーンが入っているにもかかわらず、「何杯分」という書き方ではなく、“研いだお米をスプーンに山盛すくって”となっており、写真付きとはいえアバウトすぎるだろうというのが率直な感想です。

3位:リッチェル「電子レンジ用おかゆクッカーE」

電子レンジ約4分と、圧倒的に調理時間が短いのが魅力。また、前述の通りすり鉢のようになっているのも、やはり便利です。おかゆ以外に、野菜のペーストなども作りやすいのではないでしょうか。ただ、調理の際、泡の吹きこぼれを防ぐための「泡受け」を上に乗せるのですが、結局電子レンジの中はビチョビチョになってしまったのがマイナスポイント。また、メモリが見にくいのも気になりました。

2位:レック「離乳食用ガラスのおかゆカップ」

米を洗うときにネットのおかげで水を切りやすいのは、地味にうれしいポイントでした。また、「10倍がゆ」「7倍がゆ」「5倍がゆ」と、それぞれのメモリがあり、ガラスなので見やすいのが大きな特徴です。しかし口がやや狭く、また、炊飯器でごはんが炊き上がったあとに約30分待たなければいけないというのはマイナス評価といえそうです。

1位:ピジョン「おかゆポット」

ステンレス製のため、ガラス製に比べややメモリが見にくい感は否めませんが、「離乳食用ガラスのおかゆカップ」と同様、メモリが細かく分かれているのが◎。万が一落としてしまっても割れないという安心感も、高ポイントです。こし網は水を切るときや裏ごしするときにも便利で、小さめの茶碗が付いているのもうれしい。炊き上がり後の蒸らし時間は約15分でOKなので、大人用のごはんと同じくらいで済むのも助かるし、取っ手付きのフタも炊飯器から取り出すときには“あってよかった”と感じました。また、ほかの製品に比べてセット内容が多めではあるものの、コンパクトに収納できるのもメリットですよね。

完成した「5倍がゆ」の出来栄えについては大きな差はなく、どれを使ってもおいしいおかゆを作れそう。しかし、その使い心地には若干の差があることを、あらためて感じました。実際に自分で使ってみるのが理想的ではあるものの、何個もいらないし、お金だってかかります。そんなとき、ぜひ参考にしてみてください。
(文・明日陽樹/考務店)

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