秋口にかかりがちな、要注意な病気と予防法は?

秋口にかかりがちな、要注意な病気と予防法は?

第51回 今日の注目を紹介! ママニュースアンテナ
8月も終わりに近づき、夏から秋へと季節が移り変わりつつある。それに伴い、涼しい日も多くなってきた。この時期は、子どもの体調にも気を配ってあげたいもの。こうした季節の変わり目に、とくに気をつけたい子どもの病気はどのようなものがあるのだろう?

●秋口はRSウイルス感染症に要注意!

9月から翌年1月頃にかけて患者数が一気に増加するのがRSウイルス感染症(※)。RSウイルスとは日本をはじめ世界に存在するウイルスで、生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ全員が感染するといわれている。(※国立感染症研究所の調査より)

RSウイルスに感染すると症状としては、鼻水やのどの痛み、咳や発熱などが一般的といわれている。ほとんどは軽症でおさまるとされている一方、重くなると咳がひどくなったり、ぜいぜいと呼吸が乱れる、さらには呼吸困難になるなどの症状が現れるようだ。

このウイルスは人間が生涯にわたって感染と発病を繰り返すといわれているが、乳幼児が感染してしまうと肺炎などの重い症状を引き起こしてしまうこともあるため、決して軽視はできない。

●ウイルスを徹底排除で感染を防ぐ

では、感染の原因として考えられるのはどのようなものなのか。多いといわれているケースは次の2つ。

【1】飛まつ感染…RSウイルスに感染している人の咳やくしゃみなどを浴びる。
【2】間接的な接触感染…RSウイルスが付着している手指や、ドアノブ、コップ、おもちゃなどをなめたりする。

気になる予防対策だが、まずは子どもだけでなく大人も手洗いやうがいをこまめに行うこと。手洗いは石けんを使って流水で洗い、うがいも殺菌成分を含むうがい薬を使用するといいだろう。また、家族に咳をしている人や、風邪気味の人がいたらマスクを着用させることが重要だ。

さらに、ドアノブやおもちゃなど子どもたちが触れやすいものは、アルコールなどでしっかり消毒除菌するなど、RSウイルスを生活空間からシャットアウトすることを優先的に考えるといいだろう。

この時期は、暑さと寒さが入り混じるなど気候の変動が比較的激しく、人の身体も影響を受けやすい。さらに、夏の暑さに耐えたあとで病気への抵抗力も弱まるため、より一層注意が必要だ。子どもを病気から守るべく、対策は万全にしておきたい。
(文・オオノ・ヨーコ)