子の友だちに家をたまり場にされたら…?

第2回 子ども同士の「遊び約束」トラブル解消法
今は、共働き家庭が多いことなどから、子どもの友だちを家に入れる家庭、入れない家庭がある。

子どもたちの居場所も少なくなっているなか、「遊びに行って良い家」は、一種の「穴場」。おまけに、そこそこ優しいお母さんで、おやつもくれて、友だちも付き合いやすい子だったら、子どもたちのたまり場になってしまうこともある。

でも、子どもはいったん居心地が良いと思うと、毎日来たり、休日などは朝から来たりすることも…。正直、迷惑だけど、「断れない」と悩むママは少なくないようだ。

たまり場にされてしまった場合、どう断れば良いか。マザーネットの上田理恵子さんは、次のように話す。

「ママが嫌なときは、断るのがいちばん。ちゃんとルールを決めておけば良いと思いますよ」(上田さん 以下同)

例えば、「大人がいないときは家に入らない」というルールを前提とし、おうちの人が在宅のときでも「今日、遊びに行って良いか」ということを必ず聞くようにさせるのがオススメだそう。

テレビゲームをする男の子

●子の友だちが遊びに来るのを上手に断る方法

「子どもが友だちに『遊びに来て良いよ』と言ってしまっても、親が寝不足だったり、偏頭痛だったり、体調が悪いときや疲れているときもあります。受け入れ側も、『遊びに来て良い日か、そうじゃないか』をきちんと伝えたほうが良いと思います」

子どもたちのたまり場にされてしまうと、生活のリズムが乱れたり、自分の時間が持てなくなったり、おやつ代もかかったりするもの。きちんとダメなときはダメと、線を引くことが必要だという。

ただし、相手が子どもなので、「断るのはかわいそう」と思う人もいるかもしれないが…。

「『今日は忙しいから』『頭が痛いから』『ゆっくりしたいから』、あるいは『お昼寝したいから』なんて理由でも良いんです。子どもに『遊びに来てはダメな理由』をきちんと伝えれば、子どもは別に傷つかないですよ」

なかには、毎日のように遊びに来る子にストレスを感じ、それでも断れず、居留守を使うようなママもいるよう。

良いときは良い、ダメなときはダメときちんと線を引くこと。それができず、ストレスになるくらいなら、「うちに遊びに来るのはダメ」と最初から言ってしまうのもアリなのかも。
(田幸和歌子+ノオト)

お話をお聞きした人

上田理恵子
上田理恵子
株式会社マザーネット 代表取締役
2001年創業。家庭に「ケアリスト」と呼ばれるスタッフを派遣し、家事・育児の細かいニーズに応えるサービスを開始。著書に『働くママに効く心のビタミン』(日経BP社)がある。
2001年創業。家庭に「ケアリスト」と呼ばれるスタッフを派遣し、家事・育児の細かいニーズに応えるサービスを開始。著書に『働くママに効く心のビタミン』(日経BP社)がある。