なかには、「帰りの時間は、何時でも大丈夫と言われている」と言って帰ろうとしない子や、休日に朝から遊びに来る子など、ほとんど野放しのような家庭もあり、不安になることもあるけど…。
子どもの友だちとの家遊びについて、「自分の家のルールをまず親子で確認しておくことが大切です」と、マザーネットの上田理恵子さんはいう。具体的に確認したいルールは以下の通りだ。
●友だちとの家遊びで決めるべきルール5つ
1. 時間…自分の家で遊んで良いのは〇時まで。お友だちの家から帰るのは、〇時までなど、時間を決めておく。
2. 片付け…誰かの家に遊びに行ったら、必ず片付けてから帰ること。
3. 宿題…宿題を済ませてから遊ぶのか、あるいは時間を決めてやるのかなど、家庭によってのルールを決めておく。
4. 行き先…誰とどこに行くか、必ず伝える。家に親がいない場合、置き書きする。特に成長とともに行動範囲が広がるので、行き先は必ず書くこと。
5. 報告…遊びに行った家、出してもらったおやつなど、必ず報告させること。
●トラブルの芽は事前に摘み取っておこう
気になるのは、「おやつ」の問題だが、大切なのは「よその家のおやつはアテにしないこと」だそう。
「基本は家でおやつや水分を補給してから集合するようにしたほうが無難です。おやつを持たせるにしても、手作りのものしか食べさせていない家など、家庭によってさまざまですから、その家のルールに合わせることが必要ですね」
また、子ども同士の遊びのトラブルでいちばん多いのは、「モノがなくなること」だそう。
「『ゲームのソフトがなくなった』『貸してない』といったトラブルは非常に多いです。基本的に貸し合い・交換はトラブルのもとなのでやめましょう」
また、「幼い子が年上の子に言いくるめられて、良いカードをとられてしまう」「お金で買われてしまう」などのトラブルも多いため、「嫌なことは嫌」と言うことも教えておきたいことだそう。
まずは自分の家のルールを親子で確認し、お友だちが来たら、自分の家のルールを伝えること。お友だちの家に行ったときには、その家のルールに従うこと。
友だちとの遊びの約束は、トラブルもあるけど、さまざまな経験ができる。大人になっていく上で大切なことなので、柔軟に対応していこう。
(田幸和歌子+ノオト)