●フリマアプリ自体についているカメラ機能は使わない!
「まず、売りたい商品の画像を撮る時は、フリマアプリ自体についているカメラ機能は使わず、一度カメラ専用のアプリで撮影してから加工し、保存したものを掲載するようにしています。加工せずとも、このひと手間を加えるだけで、画像のバランスや出来栄えが違うし、加工する場合も、カメラ専用アプリの方がクオリティが高い。自分のセンスに自信がない方は、他の出品者をたくさん見て“憧れの画像”を探し、それに近づけるように撮影で工夫してみるのもいいと思いますよ」(martanさん 以下同)
撮影方法のポイントは?
「撮影する時は、なるべく商品がアップで撮れるように注意して、CDやグッズなどは、光が反射しないように、商品を斜めに立てかけて撮影します。衣料品は、暖色系の灯りの下だと色味がまるで違って見えてしまうので、なるべくなら、自然光か蛍光灯の下で撮影した方がいいですね」
1枚目の引きとなる画像で、お客さんに「おっ!」と思わせるインパクトが重要だそう。
「ハイブランドであれば、1枚目の画像で、まずどこのブランドかわかるように、ブランド名を入れたりします。この時、書体も大切で、返って偽物のように見えてしまうこともあるので、安心感を与える柔らかめの書体で入れるといいかもしれませんね。1枚目はインパクトが大切で、2枚目3枚目にリアルな情報を入れてあげる。マイナスポイントもUPしてあげれば、親切心が伝わります」
上記は、martanさんが作成した、加工前、加工後の画像(使用したアプリ「Rookie Cam」)。ブランドをイメージしたロゴを入れることで商品のクオリティが高くなり、明るさを調整したことで、清潔感もUPする。
上記のように、2枚目に掲載する画像は、4枚を1枚にコラージュ。「フリマアプリは4枚程度の画像を掲載できますが、それより多くの画像をアップしたい場合に使えるテクニックです。商品画像はたくさん掲載した方が、お客様も安心して購入することができます」(使用したアプリ「Pic Collage」)
加工は、やりすぎてもクレームの対象になってしまうとか。
「例えば『LINE MALL』では、画像への文字入れやスタンプが規約違反になります。せっかく時間をかけて加工しても、削除されてしまうので、出品したいアプリの規約には必ず目を通し、ルール違反にならない範囲で加工をした方がいいですね。世界観や清潔感が伝わるように、背景に気を配ったり、光の加減を調節して明るくしたり…その程度で十分だと思いますよ。あまりに画像と届いた商品が異なると、クレームの対象になってしまいます。また、お客さんは、必ず商品をズームアップして見るので、ズームにしたときに画像が荒いと、それだけで購買意欲がそがれる結果に。画質にも気を配った方が賢明です」
さらに売れ行きが上がるポイントがあるという。
「ちょっと面倒かもしれませんが、着画(商品を身に付けている画像)があるのとないのとでは、売れ行きが違います。商品のイメージがわきやすいからだと思います。ただ、インカメラは性能があまりよくないので、着画を撮影する時は、他の人に撮ってもらうようにしましょう。着画が無理な場合は、マネキンなどを入手して、着せてみるのもいいかもしれません」
手間暇かけて出品するなら、絶対に売り切るべき! そのひと手間を惜しむことなく、掲載する際に配慮すれば、今まで売れなかった商品も、すぐに売れるようになるかもしれない。
(取材・文/蓮池由美子)