秋になると耳にする芋煮会ってどんな会?

第70回 今日の注目を紹介! ママニュースアンテナ
秋になると、どこからともなく聞こえてくる「芋煮会」というフレーズ。TwitterやFacebookなどを見ても「芋煮会なう」などの投稿を目にすることもあるのだが、そもそも芋煮会ってなに? そんな疑問を解決するために調べてみた。

元々は、青森県を除いた東北地方で学校や職場、友人、地域などの人たちと親睦を深める行事として行われており、春の花見、秋の芋煮会と呼ばれるほどメジャーな野外宴会のひとつのようだ。河川敷などでサトイモを使った鍋料理を作って食べるようで、サトイモの収穫時期である10月初旬あたりから行われることが多いそう。

秋になると耳にする芋煮会ってどんな会?

とはいえ、ひと口に芋煮会といっても県によって名称は異なるみたい。試しに秋田県出身の知人に聞いてみたところ「秋田では芋煮会ではなく、鍋っこ遠足だよ」との返答が。秋田県の一部地域では、小・中学校の学校行事として、サトイモを使った『いものこ汁』をつくって食べるのだとか。他にも、岩手県北上盆地などでは『芋の子』。福島県会津地方ではきのこ汁を食べる『きのこ山』を高齢者の人は芋煮や芋煮会と呼ぶそう。

また、名称と同じように、芋煮の材料や味付けも地域によって異なる。牛肉を使った醤油味のものや、豚肉を使った味噌味など。あまりにも種類が多く、「コレが芋煮だ!」と断言するのは難しいだろう。

●自宅でもつくれる簡単『芋煮』レシピ

そこで今回は、山形県内陸地方の芋煮レシピを紹介しよう。材料は、サトイモ(500g)、牛肉切り落とし(300g)、白こんにゃく(1枚)、ゴボウ(150g)、しめじ(1パック)、ネギ(1本)、水(1リットル)、醤油(100cc)、酒(80cc)、砂糖(大さじ3)。

下準備として、ゴボウをささがき、しめじは石づきをとり小房にし、ネギは斜め切りに。大きめの鍋に水を入れてサトイモを茹で、途中でゴボウも加えて一緒に茹でる。ある程度具材に火が通ったら、手でちぎったこんにゃくと牛肉、しめじも加えてさらに煮込む。醤油と酒、砂糖で味付けし、最後にネギを入れて火が通ったら完成。煮込んでいる最中のアク取りを忘れずに。

ちなみに、サトイモを冷蔵庫で保存すると、痛みやすくなるので注意が必要。長期保存したい場合は、皮をむいて下処理(固ゆで)した状態で冷凍保存するのが良いだろう。

まだ芋煮会をしたことがない人は、ママ友家族を誘ってみんなで芋煮会を楽しんでみてはいかが?
(文・奈古善晴/考務店)

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