●「タンポポ」はキク科だった!
ちいさなひまわりのような花をしているタンポポですが、じつは、キク科の植物。花や葉、根すべての部分を食べることができるそう。西洋では、サラダ用に品種改良されたものもあり、生食もできるのだとか。ちなみに、街中や公園などでみかけるタンポポはセイヨウタンポポという外来種。これは、明治時代、アメリカから食用として持ち込まれたものが繁殖し、広まったといわれているのだとか。
そんなセイヨウタンポポ、栄養価がとても豊富で、ビタミンや鉄分を多く含有するそう。具体的には、花にはカロテノイドの一種であるルテインが、葉や根にはビタミンAやビタミンB群、ビタミンC、ビタミンDなどが含まれており、利尿作用や毛細血管拡張作用、ホルモンバランスの調整、肝機能の促進など、様々な効能が期待できるというから驚きです。
漢方では、タンポポの根の部分は蒲公英根(ほこうえいこん)と言われていて、急性乳腺炎や乳汁欠乏症等に使われる薬草。実際、タンポポの根に含まれる「タラキサシン」には母乳の分泌を促してくれる働きがあるそう。授乳中のママなら、一度はタンポポの根の部分が入ったお茶を試してみたいですね。
●とはいえ処理は結構大変!
そこまで栄養価が高いなら…、野生のタンポポを摘んで食べてしまえば、と考えるのは早合点。良薬口に苦し。タンポポは、アクが強く、そのまま食べるにはちょっと苦いので、アク抜きをしたり、天ぷらでいただくのが一般的。特に、花が咲いた後の葉は硬く、アクも強めなのだそう。また、食べるならセイヨウタンポポよりも、在来種であるニホンタンポポの方が食べやすいそうですが、昨今ニホンタンポポは数が減っており、探すのも一苦労…。
もっと気軽に、タンポポの栄養価を摂りたいというニーズも増えてか、最近ではタンポポ根入りのお茶がちょっとしたブームになっているそう。twitterを検索してみると、
「たんぽぽ茶うまうま 乳出すぞー」
「たんぽぽ茶ゎ母乳にいいらしくて、飲んでたんだけど飲まなくなって、最近飲み始めたら、乳の出る量が半端なくなった爆笑 たんぽぽ茶おそるべし。」
「最近手足の若干のむくみを自覚してたんだけど、さっきいつもより指輪が外しやすくなってるのに気づいてエッたんぽぽ茶仕事はやい!!!と驚いてたんですよ〜」
など、すでにタンポポ入り茶を飲み始めている人による、効能実感の声がチラホラ。
これから寒くなると、ティータイムがより楽しみになりますが、せっかくなら体にいいタンポポ入りのお茶で、ホット&ビューティーに過ごすのも良いかも!