エアコンの正しい選び方とは?

エアコンと一口で言っても、実は各社ともに、高価格で機能満載のハイエンドから、ベーシックな機能に絞ったローエンドまで様々な価格帯のものを用意しています。数あるモデルから絞り込むのが大変という場合には、「エアコン性能」「部屋の広さ」「省エネ」などのポイントから比較していくと良いでしょう。
エアコンの性能で選ぶ
リビングは家族が集まり、長く過ごすことの多い場所。広い畳数に対応できるパワーと、快適に使えるAIなどによる温度コントロール機能、内部清掃などの機能があるといいですよね。
寝室のエアコンでは、特に寝苦しい夏の夜の快適な環境で安眠できるように、冷やしすぎずに室温管理したいもの。また、外出後に消し忘れに気づくことも多いので、自動で電源が切れる機能なども求められます。
部屋の広さで選ぶ
エアコンにはそれぞれ対応可能な部屋の大きさがあらかじめ決まっています。エアコンの対応範囲を超える部屋を冷房・暖房しようとすると、自動運転時は特にフルパワーで運転することになりがち。電気代のムダを抑えるためには、メーカーの想定する畳数に適したモデルを選択したいですね。
省エネで選ぶ
最近は厳しい熱帯夜の続く夏など、エアコンを長時間で運転させることが増えました。ペットと暮らす部屋では24時間オンにしている場合もありますよね。
メーカーは毎年、省エネ性能をアップさせようと努めています。旧モデルよりも今年の最新モデルのほうがより省エネできることがほとんど。予算が許すなら、より新しいモデルを選びたいところです。
各社のサイトやカタログの、「通年エネルギー消費効率(APF)」や、その省エネ性能を示す「エアコン多段階評価」を参考にするといいでしょう。
部屋別おすすめエアコン

それでは、代表的な設置場所である「リビング」「寝室」でそれぞれにおすすめのエアコンをご紹介していきましょう。
リビングのおすすめエアコン3選
家族で集まるリビングにおすすめのエアコンは以下の3つです。
ダイキン工業 うるさら7
ダイキン工業のエアコンの特長は「無給水加湿」という、エアコンの悩みである乾燥を防ぐための加湿機能です。また、2019年モデルでは「AI快適自動運転」が可能になりました。快適に感じる空気の状態をAIが学習して、通年で快適な湿度に保ちます。
もちろん、湿度の高い時期には「新・ハイブリッド除湿」によって除湿もしてくれますよ。AI運転で、設定温度から下がらないように温度を調整しながら除湿してくれます。長い時間を過ごすリビングにピッタリですね。
スマホ操作や内部クリーン、フィルター自動清掃、空気清浄機能も搭載。画像は約18畳対応ですが、6畳~29畳程度まで10種類が用意されています。
富士通ゼネラル nocria Xシリーズ
nocria(ノクリア)シリーズでも次世代型とされている2019年モデルのnocriaXシリーズでは、エアコン本体の「エッジAI」と富士通グループの「クラウドAI」の連携。スマートフォンとつないで外出先から、また、スマートスピーカーとつないで声で操作が可能です。
冷暖房で用いるメインの気流のほかに本体サイドからも気流出す「デュアルブラスター」機能を搭載。温度と速さの異なる2つの「ハイブリッド気流」で部屋全体への空気の循環を促します。
約6~26畳まで8種類が用意されています。
三菱電機 霧ヶ峰FZシリーズ
霧ヶ峰の最上位シリーズであるFZシリーズでは、赤外線センサーのムーブアイと、体感温度を予測する技術のAIの「ムーブアイmirA.I.」によるAI自動運転モードで、部屋の温度変化を予測して運転モードを切り替えたり、体感温度をチェックしながら各人の暑い・寒いに合わせた気流を流したりできます。
また、霧ヶ峰のFZシリーズは、一般財団法人 省エネルギーセンター主催の「省エネ大賞」で、平成29年度・平成30年度と2年連続で、省エネ大賞(製品・ビジネスモデル部門)を受賞しています。
約14~29畳に対応する6種類が用意されています。
寝室のおすすめエアコン3選
寝室におすすめの、睡眠時の温度管理・電源のオンオフがポイントのエアコンは以下の3つです。
日立 白くまくん プレミアムXシリーズ
寝室で使う場合にぜひあってほしい機能といえばタイマー機能。夏の夜は、涼しいまま寝て気持ちよく目覚めたいですよね。「みはっておやすみ」タイマーはタイマー時間でいったん運転を停止しますが、室温の上昇・寝返りの頻度をチェックし続けて、冷やしすぎない程度に自動で再運転してくれます。
また、冷房・除湿の状態で「快眠」モードをセットすると、設定した起床時刻を基準に睡眠状態に合うように冷やしすぎずに室温調整します。
約6畳から約29畳まで11モデルがあります。
三菱電機 霧ヶ峰Sシリーズ
コンパクトで比較的小規模な広さに対応するお手頃モデルの霧ヶ峰Sシリーズ。寝室のエアコンに必要なポイントはよく押さえられています。
寝ている間に冷えすぎ対策として、人の位置を確認し、壁・床・身体の温度をチェックして「風よけ」する赤外線センサー「ムーブアイ」を搭載。また、「ハイブリッド冷房」や「みまもり快眠」モードでは、睡眠時の体感温度に合わせて送風と冷房を切り替えます。
消し忘れ対策の「不在停止」も便利です。人がいないのを感知したら約10分でセーブ運転、約3時間で自動的に運転停止します。入時刻・切時刻のセットできるタイマーもあるので、うっかり消し忘れがちなお子さんの部屋にもよさそうですね。
約6~18畳まで6種類が用意されています。
シャープ J-Dシリーズ
シャープのJ-Dシリーズは、「おやすみ切タイマー」で寝のほか、入タイマー・切タイマーの設定が可能です。空気清浄機能の「プラズマクラスター25000」を搭載したモデルで、空気中のPM2.5・花粉・カビ胞子などの対策もできますよ。
標準で無線LANを内蔵しており、クラウドのAIと連携することで運転状況や生活パターン、部屋の暖まりやすさ・冷えやすさを分析・学習して、快適な室温に導きます。また、外出の専用スマートフォンアプリのCOCORO AIRでエアコン運転履歴や年間/月間の電気代情報が見られるのも便利です。
約6~18畳に対応した5種類が用意されています。
