突然ですが、お金の返し方には大きく分けて2種類あります。
みなさんは、知っていますか?
毎月決められた額だけを支払う元利(元金+利息)均等返済と、毎月決められた額+1ヶ月間の利子とを合わせて払う元金均等返済です。
二つの違いについて見ていきましょう。
30万円を借りた時の例をグラフにしてみました。
金利10%、月々の返済1万円という条件で計算してみましょう。
元利均等返済の場合、月々の返済が1万円であれば、月1万円の支払いになります。
元金均等返済の場合は、月1万円の支払い+1ヶ月間の利子という形になりますね。
ここで、元利均等返済と元金均等返済のグラフを見比べてみましょう。
この2つのグラフを見比べてみると、それぞれの返済方式の特徴が見えてきます。
まず、支払額で比較してみましょう。
元利均等返済のほうは、1万円固定で、最終月のみ端数を払うという形になっています。
一方、元金均等返済のほうは、最初は1万2000円を超える支払額です。
しかし、返済期間後半になるにつれ発生利息が減り、月々の支払額も減っていくことがわかります。
次に、支払い総額で比較してみましょう。
支払い総額は塗りつぶされた部分すべての合計であり、支払い利息額は赤く塗りつぶされた部分の合計です。
青く塗り潰された部分は、元本(30万円)でどちらも変わりません。
元利均等返済の場合は、支払い総額が344,254円で利息分の総額は44,254円となります。
一方、元金均等返済のほうは、支払い総額337,080円、利息総額が37,080円となります。
このように、元金均等返済のほうが、支払い総額を低く抑えることができます。
最後に、返済期間を比べてみましょう。
元利均等返済では返済期間は35ヶ月、元金均等返済では30ヶ月となっています。半年近くも返済期間が異なるというようになっており、早くお金を返し終わるのは、元金均等返済のほうであるということがわかります。
これらをまとめたのが、以下の表です。
なるべく元金均等返済方式での返済をしたほうが、賢いといえるでしょう。
とはいえ、返済初期の返済額が大きくなりがちなので、自らのお財布との相談が必要です。
実際の契約の際は、条件を複数選択できることが多いので、それぞれの返済計画をよくみて、利用するようにしましょう。
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