夏が旬の甘いとうもろこし。カロリーが高く糖質が多いイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか?この記事では、とうもろこしのカロリーと糖質の量や含まれる栄養素、またダイエット中に取り入れるコツについて、管理栄養士が解説します。
とうもろこしのカロリー(エネルギー)・糖質の量は?
とうもろこし(生)のカロリー(エネルギー)と糖質の量は以下の通りです(※)。
とうもろこし100gあたりのカロリーは89kcal、糖質は13.8gです。これは食べられる実の部分のみのカロリーと糖質の量です。
とうもろこし1本350g(可食部175g)あたりのカロリーは156kcal、糖質は24.2gです。とうもろこしの廃棄率が50%のため、1本350gでは食べられる部分は175gになります。廃棄部分にはひげと皮、芯の部分が含まれ、廃棄率の内訳は、ひげと皮が20%、芯が30%です。
ほかの野菜や芋類と比べると、とうもろこしはカロリーが高めです。とうもろこし100gが89kcalに比べ、だいこん(15kcal/100g)、にんじん(30kcal/100g)です。
カロリーが比較的高いじゃがいも(59kcal/100g)やかぼちゃ(78kcal/100g)に比べてもカロリーが高いですが、さつまいも(126kcal/100g)よりはカロリーが低くなります。
※参照:文部科学省ホームページ「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
とうもろこしは太る?ダイエット中に取り入れるコツ
とうもろこしは、ダイエット中でもうまく取り入れれば、むしろ積極的に食べたい野菜です。
とうもろこしは、ほかの野菜や芋類に比べるとカロリーが高く、糖質の量も多いので、中南米では主食として食べられることもあるほどです。
ですが、1本(可食部175g)食べてもカロリーは156kcalほど。これはご飯100g(おにぎり約1個分)と同じカロリーですが、ご飯に比べると食物繊維が3.5倍と多く、糖質は3分の2ほどの量です。
間食の代わりにとうもろこしを取り入れれば、腹持ちがよいのでダイエット中でも空腹を感じにくくなるでしょう。食物繊維も補給できるので、便秘の改善などうれしい効果も期待できます。
ダイエット中に食べるなら、1日半分~1本を目安にするといいでしょう。
配信: トクバイニュース