とはいえ、いったいどのくらいの人がママ友ストーカーを目撃、被害に遭ったことがあるのだろうか? 162人の女性を対象に独自のアンケート調査を行い、実態を調べた。
●待ち伏せ、真似っこ、情報収集を繰り返す迷惑行為
まずは、自分の周囲のママ友にストーカー行為をしている人がいるかを質問。「いる」を選択した人は5%ほどだった。しかし、ストーカーとまではいかないものの、迷惑行為をしている人がいるかの問いに対しては、「いる」を選択した人が26.1%まで増加。ちなみに、「いる」を選んだ人の半数以上となる54.8%は、実際に迷惑行為の被害を受けたことがあるそう。
今回のアンケートでは、フリーコメントも集計しており、具体的な被害内容も回答してもらった。
・「家の前で待ち伏せ。毎日電話や、LINEで、こちらの行動をチェックする」(30代)
フリーコメントでもっとも多く見受けられたのが、連絡や行動チェックだった。毎日電話がかかってくる、朝や深夜2時などの遅い時間にも連絡がくるなど。「いま何をしているのか?」を把握したいのが特徴だろう。
・「持ち物を真似られる、洋服を頂戴と言われる」(30代)
例えば、ママ友が使い勝手のよさそうなマザーズバッグを持っていたら、「私も欲しい」となり、おそろいのバッグを買ってしまう。たまになら許されるかもしれないが、なかには洋服やバッグ、ヘアスタイル、子の持ち物まで真似されることもあるのだとか。
・「子どものお稽古事の教室の中で、身に覚えのないことを言いふらされ、仲間外れにされた」(40代)
何かがきっかけとなって、ママ友の機嫌をそこねてしまったのか、はたまた他人を陥れることに情熱を注ぐタイプなのかは定かではないが、こういったケースも多いようだ。他にも、「嘘の噂話を広める 悪口」(20代)というコメントも見受けられた。
●迷惑行為をするママ友、その後の関係性は?
あまりにも迷惑行為がひどい場合は、付き合いをキッパリと終わらせられればいいけれど、実際にそれは可能なのか。被害を受けた人に、その後のママ友との関係性について質問したところ、「変わらずの付き合いを続けている」(21.7%)、「嫌なので避けているが避けきれず困っている」(47.8%)、「避けきれず、周りを巻き込んでのトラブルに発展した」(4.3%)、「完全に断絶している」(26.1%)という結果となった。やはり付き合いをキッパリと終わらすことは難しいのだろう。
少しでも被害に遭う可能性を減らすためには、あまり親しくない人とは、電話番号や住所はもちろん、LINEやfacebook などのSNSのアカウントでさえも、気軽に教えるのは控えたほうがいいかもしれない。
(文・奈古善晴/考務店)