●ポイント1 直箸や逆さ箸はNG
大勢でひとつの鍋を囲って食べるのは、会話も盛り上がり、料理もおいしくいただけますが、油断は禁物。自分が使っている箸を直接鍋に入れる“直箸”は、嫌がる人も少なくないと言われています。そこでよく使われるのが、箸の持ち手で料理をとる“逆さ箸”ですが、実はこれもNG行為。手で触っている部分は不衛生なので、そこを鍋に入れてしまうと、周りに不快感を与えてしまう可能性があります。よっぽど仲の良い関係性ではない限り、鍋パをするときは、取り分け用に菜箸やおたまを用意して使うようにしたほうがいいでしょう。また、いったん取った具材を鍋のなかに戻したり、好きな具材を食べ続けたり、鍋のなかをやたらとかきまわすことも控えたほうが無難です。
●ポイント2 相手の様子を見て取り分けを
鍋をすると、率先して具材を追加する人や周囲に次々と取り分けをする人がいます。有り難い半面、「ちょっと待って」と言いたいことも…。具材を追加する際は、バランスよく入れるようにすると◎。取り分ける際は、次々に取り分けるのではなく「取ろうか?」とひと声かけるようにして、相手のタイミングに合わせるようにすると好印象なのだとか。また、苦手な具材があることも考えられるので、取り分ける際にさりげなく聞いてみるといいかもしれません。
●ポイント3 悩みの種の費用負担も声がけで解消
ママ友との鍋パで悩んでしまうのが、かかった費用をどうするか。主催者が全額負担して、お呼ばれされた人はお菓子やお酒なども持って行くなど、さまざまな方法があります。ですが、費用を分担したいと考えているようであれば、事前に「持ち寄りパーティーにしない?」や「食材の係りを決めよう」などの声がけが効果的なようです。パーティー後に割り勘では、言う側も言われる側もあまりいい気分にはなれない可能性があるため、最初からそれぞれが負担できるようにしておけば、角が立つことを回避できそう。
鍋パーティーを楽しい時間にするためには、ちょっとした気遣いが大切。これから鍋パーティーをする人は、今回紹介したポイントを意識してみるといいかもしれませんね。
(文・奈古善晴/考務店)