●家のなかにウイルスを入れないようにする
まずは、当たり前のことですが一緒に暮らす家族が外からウイルスを持ち帰らないことが大切です。外出する際は、マスクを着用して風邪をひかないように気をつけつつ、帰宅したらせっけんで手や指の間などをしっかり洗い、うがいをするようにしましょう。また、風邪やインフルエンザなどが流行しやすい時期は、赤ちゃん連れの外出はなるべく避けたほうがいいかもしれません。
●水分補給と加湿でウイルスを抑える
前述のような方法を徹底しても、家のなかにウイルスが入ってしまう可能性があります。そこで重要になるのが水分補給と加湿。うがいができない赤ちゃんは、水やお茶などを飲むことでうがいに近しい効果が得られるそうです。風邪が気になるときは、こまめに水分補給をさせるといいでしょう。
風邪のウイルスは、湿度が高い部屋では活動が弱まると言われています。寒い日でも、ときどき部屋の空気を換気して、加湿器などを使い、室内の湿度を50~60%程度に保つようにすればウイルスに効果的な環境づくりができるそう。
●衣服の脱着で体温調節する
これからの時期は寒くなるため、厚着をさせて外出する機会が増えると思いますが、その恰好のまま暖かい室内に入ると赤ちゃんは暑くて汗をかいてしまいます。汗をかいた状態で再び寒い外に出ると、体が冷えてしまい風邪をひく原因になりかねません。外出の際は、体温調節がしやすい恰好をさせるようにして、暖かい室内に入ったら上着を脱がせるなどして、赤ちゃんが汗をかかないように工夫しましょう。
ちなみに、赤ちゃんが室内で過ごす際は、靴下を履かせる必要はないと言われています。ただし、太ももやふくらはぎは冷えないような工夫が必要なので、長いパンツやレッグウォーマーなどを着用させて、体が冷えないように注意してください。
赤ちゃんとはじめての冬を迎える新米ママのなかには、自分よりも赤ちゃんの体調ばかり気にかけてしまう人もいるかもしれませんが、ママさんの体調管理も重要です。栄養バランスのいい食事をとって、元気な状態で子育てができるようにしましょう。
(文・奈古善晴/考務店)