●息子たちを子ども扱いせず、何でも話し合います
2004年に長男・ヒューゴ君を、2007年に次男・リラン君を出産。忙しいなかでも、彼らとの交流は、決して怠らない。
「子どもたちがまだ小さい頃、保育園に入れていたんですけど、ずっと“土日しか一緒にいてあげられないのはかわいそうかな~”と葛藤していたんですね。保育園ママたちと話してみると、みんな私と同じように悩んでいましたが、“でもその分、一緒にいる時に濃い時間を過ごせばいいんじゃないか?”と思えるようになって…。もちろん、育児に対する考え方は人それぞれで、何が正解!というのはないんでしょうけど…。ただ、その頃からの習慣なのか、息子たちと一緒にいる時は、なるべく彼らの言うことに耳を傾けて、たくさん話すようにしています。“ちょっと忙しくて手が放せないな~”と思う時でも、子どもたちが話しかけてきたら、ちゃんと話を聞くように心がけています」(道端カレンさん 以下同)
長男のヒューゴ君は11歳になり、再来年、私立中学の受験を控えているという。
「彼なりにたくさん頑張っているので、親としては応援するしかないんですよね。毎日遅くまで勉強している息子を見ていると、“かわいそうかな”と思ってしまうこともありますが、ヒューゴには、大人と同じように接していて、向き合って“勉強の大切さ”を教えたとき、彼も納得して今の道を選んだんです。塾に通っているので、一緒に過ごす時間は少なくなりましたが、その分、一緒にいる時はコミュニケーションを大切にしているし、ヒューゴもリランも何でも話して報告してくれるので、とても助かっています」
幼かった息子たちも、今では、ママがどんな仕事をし、日々どんなことを考えているのか…だんだんわかってくるようになったという。
「だから、私も彼らを子ども扱いせず、今日私がどんな仕事をして、どんなことを感じたか…何でも話すようにしています。あと、私自身がたくさんの人と出会って、いろんな価値観を学び、子どもたちへと伝えていくことも大事なのかな? とも思いますね。私1人の価値観じゃなく、いろんな人の考え方や価値観、体験を伝えてあげることで、子どもたちも豊かになると思うから。親や妹たちも、いつでも私の生き方や選んだ道を応援してくれているので、ありがたいですね」
モデルという華やいだ世界に身を置きながらも、しっかりと地に足をつけた考えを持ち、子どもたち最優先で日々の育児に奮闘しているカレンさん。彼女の桁外れなバイタリティと内面からくる真の美しさは、きっと、世のママたちにパワーを与えるに違いない。
(取材・文/蓮池由美子)