その他炭水化物食材との比較
世間ではヘルシーなイメージが強い春雨ですが、他の炭水化物を多く含む食材と比べると、カロリーや糖質はどのくらい違うのでしょうか?
米やその他の麺類とのカロリー・糖質を比較
カロリーの比較
まずはカロリーについて100gあたりで比較してみましょう。
・白ごはん:156kcal
・食パン:248kcal
・うどん(茹でた状態):95kcal
・春雨(茹でた状態):76〜78kcal
これらは全て実際に口にするときの形での値です。
春雨のカロリーは白ごはんの約半分、食パンの1/3以下となりました。
糖質量の比較
糖質についても100gあたりで比較します。
・白ごはん35.6g
・食パン:42.2g
・うどん(茹でた状態):20.3g
・春雨(茹でた状態):19.1g
これらのことから、春雨は炭水化物の多い他の食品と比べると、比較的低カロリー、低糖質であることがわかります。
特に食パンとはの比較では2倍以上!糖質が気になっている方は、食パンよりも春雨を選ぶと良いでしょう。
※出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂)/文部科学省
※糖質:差引き法により算出
カロリー以外にもある!春雨の注目すべきポイントとは?
春雨はカロリーや糖質が低いこと以外にも、ダイエットや健康面の観点から、嬉しいポイントがいくつかあります。
春雨に含まれる炭水化物はGI値が低い
GI(Glycemic Index)とは、食後の血糖値の上昇を示す指標のことで、GI値が高いほど血糖値が上昇しやすく、低いほど血糖値が緩やかに上昇することを示しています。
一般的にGI値の低い食品と定義づけられているものは、GI値が55以下のものですが、春雨のGI値は35。GI値が低いといえます。
GI値が低いと、急激な血糖値の上昇を抑えることができ、脂肪を蓄積する作用のあるインスリンの過剰な分泌を防ぐことができます。
結果的に脂肪がつきにくいため、ダイエットをしている方にはおすすめの食品といえます。
※参考:GI値/シドニー大学
ミネラルや食物繊維も含まれている
カロリーや糖質以外にも、ミネラルや食物繊維を含んでいるのが春雨の特徴です。
茹でた普通の春雨には100gあたり10mgのカルシウムが含まれており、これは30~49歳の男性で1日に必要な約1.6%にあたります。
また、鉄は100gあたり0.1mg含まれており、この量は30~49歳の男性に必要な約1.5%です。
食物繊維は、普通春雨よりも緑豆春雨のほうが多く含まれており、ゆでた緑豆春雨100gあたり1.5g。これは、30~49歳の男性における1日の目標量の7%程度です。
カロリーや糖質が比較的低いこと、食物繊維などを含んでいることからダイエットにおすすめな食材ではありますが、春雨単品だけでは、栄養が不足していまいます。
肉や魚、大豆などのたんぱく質、野菜や海藻、貝類などからビタミンやミネラルをしっかり補うことが大切です。
※出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂)/文部科学省
日本人の食事摂取基準(2020年版)/厚生労働省
配信: トクバイニュース