●痛みなどの症状に気づかないことがある
そもそも低温やけどとは、体温より少し熱いものに長時間肌に触れることで引き起こされます。通常のやけどは熱さですぐにわかりますが、低温やけどの場合は、熱さや痛みを感じることがないまま発症してしまうこともあり、気づいたら皮膚にアザのようなものができていたという事例もあるそうです。他にも、皮膚が赤くなったり、水ぶくれができてしまったりすることもあるので注意が必要。
●低温やけどになってしまったら病院へ行く
低温やけどは通常のやけどとは異なり、皮膚表面ではなく深部までダメージを受けていることが多く、流水や氷で冷やしても効果がない場合があるといわれています。また、症状によっては見ためよりも重症の可能性があり、薬で完治しない場合は皮膚移植などの治療を要することも…。低温やけどになってしまったら、病院へ行き診察を受けたほうがいいでしょう。ちなみに、もし水ぶくれができてしまっても潰さないようにしてください。潰してしまうと、細菌が入って症状が悪化してしまうことがあります。
●暖房器具の長時間の使用は控える
では、低温やけどにならないためにどうすればいいのでしょうか? それは長時間体の同じ部位を温め続けないようにすること。ホットカーペットやコタツでうっかり寝てしまうこともあると思いますが、寝ないように注意ください。また、カイロは使用方法をよく読んで正しく使ったり、就寝時は湯たんぽを布団から出す、電気毛布は電気を切るなども効果的。
ママも子どもも暖房器具でポカポカしてくると、眠くなることが多いと思いますが、ホットカーペットの上で寝てしまわないように気をつけましょう。
(文・奈古善晴/考務店)
※本記事の情報は執筆時または公開時のものであり、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。