【管理栄養士監修】授乳中のママの食事は子どもの食物アレルギーに影響する?

【管理栄養士監修】授乳中のママの食事は子どもの食物アレルギーに影響する?

乳幼児の5-10%が抱えているといわれる食物アレルギー。
「授乳中のママの食事を工夫すれば子どもの食物アレルギーの発症を予防できる?」と思ったことのあるママもいるかもしれません。この記事では授乳中のママの食事の子どもの食物アレルギーへの影響について説明します。

赤ちゃんが食物アレルギーと診断された場合の授乳中のママの食事は?

赤ちゃんが食物アレルギーと診断された場合、授乳中のママの食事はどうすればよいでしょうか。

実は、授乳中のママが赤ちゃんの食物アレルギーの原因となっている食べ物を控える必要があるケースはあまり多くないようです。

医師の指示で赤ちゃんの食物アレルギーの原因となっている食べ物をママが控えることが必要となった場合でも、控える範囲は、本人が食物アレルギーの場合に原因となる食べ物を控える範囲よりは制限が緩かったり、短期間で控える時期を終了したりすることが多いです。

たとえば、赤ちゃんが卵アレルギーと診断され、授乳中のママも食事で卵を避ける指示が医師から出た場合も、卵を少量含むお菓子やパンなどの加工品は食べていいことが多いです。

もし授乳中のママの食事から赤ちゃんの食物アレルギーの原因となっている食べ物を控えることが長く続いている場合には、主治医に避ける必要のある期間を確認してみましょう。

妊娠中・授乳中にむやみに卵や牛乳などアレルゲンを含む食材を避けることは推奨されていません。赤ちゃんに食物アレルギーの症状がある場合も、主治医に授乳中のママが原因となる食べ物を控えることが必要かどうか確認するようにしましょう。

参考

・五十嵐隆(監修)、『授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)実践の手引き』、公益財団法人 母子衛生研究会、2020年

『食物アレルギーの診療の手引き2020』(国⽴研究開発法⼈ ⽇本医療研究開発機構 (AMED))

『日本人の食事摂取基準(2020年版) 』(厚生労働省)

食物アレルギー研究会 Q&A Ⅱ栄養食事指導

– 監修者: 高城 紗織/管理栄養士

– 監修者: 管理栄養士(MAMADAYS編集部)

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