『有吉ゼミ』で話題沸騰!東儀秀樹流・ワクワク子育て

第1回 東儀秀樹のワクワク子育て
奈良時代から1300年続く雅楽家の元に生まれ、現在、フリーの雅楽師として幅広い活動を展開している東儀秀樹さん。47歳の時に、長男・ちっちくん(愛称)が誕生し、東儀家の“型にはまらない”柔軟な子育て法が話題に! その様子は『有吉ゼミ』でも紹介され、斬新な東儀家の親子関係に刺激を受けるママも急増中です。子どもの才能をどんどん引き出し、豊かな人間力をも養う東儀家の育児とは…? 東儀秀樹さんにインタビューしました。

●子どもが想像している時は、大人は静かに見守るだけでいい

――「子どもの成長にワクワクできるのは、今だけ!」という東儀さんの言葉が印象的です。

「子どもって、見ているだけで本当に面白くて、いつどんな行動を起こすかまったく予測できないし、その発想自体が素晴らしいと思います。大人になれば、子どものときのような発想や行動は絶対にしなくなるし、だからこそ今、ちっちの子育ての“一瞬一瞬を楽しみたい!”と…。僕はちっちの体験を通してワクワクをもらっているだけだし、少年時代をもう1度味あわせてもらえている…と思ったら、育児は何の苦もなく、楽しいことの連続ですよ。もちろん、頑張らない人よりはといいと思いますが、“私も頑張ってワクワクしなきゃ!”では本当の意味での“ワクワク大人”にはなりません。子どもたちの気持ちや体験に寄り添って、気が付いたら自分も自然とワクワクしていた…これこそが、真の意味での“ワクワク大人”なんです」(東儀氏 以下同)

――ちっちくんを始め、周りの子どもたちが、個性的なアイデア主張した時、東儀家ではどんな対応を取りますか?

「例えば、お絵かきの時、子どもがゾウをピンク色に塗ったとします。『ゾウはグレーがいいんじゃない?』とか、そんなアドバイスは大きなお世話なんですよね(笑)。子どもが想像している間は、大人は静かに見守るだけでいいんです。大人の余計なひとことで、子どもの素晴らしいセンスをつぶしてしまうことがもったいない。子どもから、もしも意外な答えがでてきたら、それを大人の価値観で否定するのではなく、“どうしてそう思うのかな?”と一緒にワクワクして探求してあげれば、子どもの好奇心はもっともっと育まれていきます」

『有吉ゼミ』で話題沸騰!東儀秀樹流・ワクワク子育て

――加熱するお受験戦争や増える不登校…東儀さんは、近年の日本の教育をどう思われていますか?

「ちっちは受験しませんでしたが、受験のテストや先生方の方針…やはりどうしても“大人の常識”に振り回されているなと感じてしまいます。本来教育とは、“何事にも、くじけずに負けない、責任感が取れるいい大人”へと導いていくものではないでしょうか。『右にならえ!』でハミ ださない子どもや、子どもをコントロールできるのが、いい生徒でありいい先生…その発想自体がどうなのかなと思います。“個性があって当たり前! だから子どもは面白いんだ!”と、遠くから見守る姿勢が少なくなってきているな…と感じることはありますね」

――今の子どもたちに足りないことはなんだと思いますか?

「“価値観は人それぞれである”ということを知っている子どもと知らずに育った子どもとでは、“強さ”が違うと思います。例えば、ものすごく理不尽なことで先生に怒られた、友だちに悪口を言われた場合、“価値観は人によって違うんだからしかたがない”そう思えることが、今後大人になった時、最大の武器になるのではないかと…。本当に悪いことをして叱られたなら、反省することは大切。だけど、もしも理不尽な事件に巻き込まれて嫌な思いをしたとき、“みんな違っていい! あの人はこう思うけど、僕はこう思う”という信念が根っこにあれば、例え納得がいかない叱られ方をしても、何とか負けずに乗り越えていける。そして、そんな時こそ、わが子の価値観をしっかりと受け止め、“摘まずに育んでいくこと”こそが親の役目なのではないかと考えます。そのためにも、子どもが学校で事件に巻き込まれた際は、家庭でも逃げずに、子どもの話をゆっくり聞いて、親子で密に会話をすることが重要なのではないでしょうか」

打たれ弱く、主張もままならない大人が急増する今の日本。だからこそ、子に寄り添い、しっかりした価値観を育てる東儀家の様な子育てが、大切なのではないだろうか。

(取材・文/蓮池由美子)

お話をうかがった人

東儀秀樹
東儀秀樹
雅楽演奏家・俳優
1959年10月12日東京都生まれ。B型。雅楽演奏家、俳優。1986年から10年間、楽師として活躍。宮内庁の楽師として活動する一方で、1996年、アルバム『東儀秀樹』でデビューする。映画をはじめ、テレビ番組やCMにも楽曲を提供し、雅楽師として、音楽やバラエティなどのテレビ番組にも出演している。
1959年10月12日東京都生まれ。B型。雅楽演奏家、俳優。1986年から10年間、楽師として活躍。宮内庁の楽師として活動する一方で、1996年、アルバム『東儀秀樹』でデビューする。映画をはじめ、テレビ番組やCMにも楽曲を提供し、雅楽師として、音楽やバラエティなどのテレビ番組にも出演している。

書籍紹介

東儀家の子育て 才能があふれ出す35の理由
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講談社
1,404円
どんどん才能があふれ出し 豊かな人間力をも養う育児って? まるで「おもちゃ箱」のような東儀家に、その答えがある!! 絶賛の声、続々! メディアで話題沸騰! スーパーイクメン、雅楽師・東儀秀樹流、本気の子育て論!
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白うさぎと天の音 雅楽のおはなし
白うさぎと天の音 雅楽のおはなし
講談社
1,728円
雅楽は、日本古来の音楽です。 雅楽では、「笙(しょう)」「篳篥(ひちりき)」「龍笛(りゅうてき)」の三つの管楽器が演奏の中心となり、それぞれ「天」「地」「空」を表現するとされています。 それぞれの楽器を題材に、その由来と、音楽の喜びを描いた三つのお話。 楽しみながら、日本の音楽への関心が高まります。
雅楽は、日本古来の音楽です。 雅楽では、「笙(しょう)」「篳篥(ひちりき)」「龍笛(りゅうてき)」の三つの管楽器が演奏の中心となり、それぞれ「天」「地」「空」を表現するとされています。 それぞれの楽器を題材に、その由来と、音楽の喜びを描いた三つのお話。 楽しみながら、日本の音楽への関心が高まります。
日本の歌
日本の歌
ユニバーサル ミュージック
2,436円
雅楽師、東儀秀樹の自身初となる“日本の歌”アルバム。東日本大震災から3年、終戦から70年、阪神淡路大震災から20年、貴き全ての魂に鎮魂の祈りをささげ、新たなスタートをきるべき2015年に、東儀が日本人としての原点がつまった“日本の歌”に魂を吹き込む。心しみいる篳篥の音で“日本の情景”そして“日本人の心”を紡ぎ出す作品。 (C)RS
雅楽師、東儀秀樹の自身初となる“日本の歌”アルバム。東日本大震災から3年、終戦から70年、阪神淡路大震災から20年、貴き全ての魂に鎮魂の祈りをささげ、新たなスタートをきるべき2015年に、東儀が日本人としての原点がつまった“日本の歌”に魂を吹き込む。心しみいる篳篥の音で“日本の情景”そして“日本人の心”を紡ぎ出す作品。 (C)RS

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