ハーブのエキスをぎゅっと濃縮!手軽でおいしい「ハーブコーディアル」
ハーブコーディアルとは、イギリスなどに伝わる、ハーブのエキスをギュッと凝縮したシロップのこと。ハーブや果物をアルコール漬けにしたり、シロップにして作られます。一般的には水やお湯、炭酸などで割っていただきます。ハーブコーディアルには、ハーブの豊かな香りや有効成分がたっぷり。ティータイムに楽しんだり、ハーブの薬効を期待して、健康管理に取り入れている人も多いようです。
ハーブコーディアルの魅力はなんといっても、手軽においしいハーブのドリンクが作れること。ハーブコーディアルをお水や炭酸水などで薄めれば、もう出来上がりなので、ハーブティーを淹れるよりも簡単に楽しめることもメリットです。紅茶やハーブティーの甘み付けとしても使うことができますし、ヨーグルトやアイスクリームにソースとしてかけてデザートでいただくなどおしゃれなアレンジも可能です。また、ゼリーやケーキなどといったお菓子作りの材料として使うこともできます。
シーン別おすすめコーディアルと飲み方のアレンジ
現在、さまざまな味のハーブコーディアルが市販されています。シーンに合わせたハーブコーディアルと、ハーブコーディアルをもっと楽しめる、プラスαのアレンジを紹介します。
①冷えやすい体をポカポカに!<ジンジャーコーディアル>
ジンジャーコーディアルのベースになる生姜は、日本の食卓でもお馴染みのハーブ。古くから世界中で食事に取り入れられたり、伝統医学で薬としても使われてきました。日本でも、多くの漢方薬に配合されています。生姜の魅力は、すっきりした辛味。生姜にはショウガオールなどの体温め成分が含まれ、体が冷えると感じている方におすすめのハーブです。生姜は、シナモン、クローブ、カルダモンなどのスパイスとの相性が抜群!スパイシーなジンジャーミルクを作って楽しんでみてください。
<スパイシージンジャーミルク(1人分)>
【材料】
・牛乳 200ml
・ジンジャーコーディアル 大さじ1(コーディアルの甘さにより加減)
・シナモン、クローブ、カルダモンなどのパウダー 少量
【作り方】
牛乳を沸騰直前まで温めてからカップに注ぎ、コーディアルを入れて下さい。お好みのパウダースパイスを一振りずつ振りかけて、よく混ぜて飲みます。
②疲れを吹き飛ばし、ツヤ肌で女子力アップ!<ハイビスカス&ローズヒップのコーディアル>
ハイビスカスとローズヒップは味の相性が抜群のハーブの組み合わせ。健康な肌作りに欠かせない栄養素の一つとして、ビタミンCが挙げられますが、ローズヒップはハーブの中でも、とりわけビタミンCを豊富に含みます。「ビタミンCの爆弾」との呼び名もあるほどです。ハイビスカスは、体内でエネルギーを生み出す働きをするクエン酸を多く含みます。また、ハイビスカスに含まれる鉄は、ビタミンCと一緒に摂取すると吸収率が高まるので、味の相性だけでなく、栄養価の面からも、ハイビスカスとローズヒップを組み合わせるのがおすすめです。ハイビスカスが入ったハーブコーディアルは真っ赤な色!シンプルにお湯や炭酸水で割るだけで、ピンク色で華やかなドリンクが完成します。パーティーシーンにもピッタリです。
<真っ赤なビューティーソーダ(1人分)>
【材料】
・ハイビスカス&ローズヒップの赤いコーディアル 大さじ1(コーディアルの甘さにより加減)
・氷 適量
・ラズベリーやブルーベリーなどのベリー類やミントの葉など 適量
【作り方】
氷を入れたグラスにコーディアルを入れ、炭酸水を注ぎます。静かに注ぐと赤~ピンク色のきれいなグラデーションのドリンクが楽しめます。ドリンクの上にベリー類やミントの葉を飾れば、もっと華やかになります。
③季節の変わり目や花粉症などの時期に<エルダーフラワーのコーディアル>
エルダーは、ヨーロッパでは庭木や街路樹として親しまれています。ハーブとしては、花、葉、樹皮まで、様々な用途に使われ、薬効が高いとされています。中でも、エルダーフラワーは大変人気のあるハーブで、マスカットのような香りとも例えられる、フルーティーで華やかな香りが魅力。欧米では「インフルエンザの特効薬」との呼び名もあり、風邪や花粉症対策として取り入れるのがおすすめ。 いつものハーブティーにちょい足しで、もっと香り豊かなハーブティーになります
<風邪と闘うハーブティー(1人分)>
【材料】
・エキナセア(ドライハーブ) 小さじ1
・熱湯 200ml
・エルダーフラワーコーディアル 大さじ1/2(コーディアルの甘さにより加減)
【作り方】
エキナセアに熱湯を注ぎ、3分間抽出し、カップに注ぎ、エルダーフラワーコーディアルを加えます。
ハーブの豊かな香りや味を手軽に楽しめるハーブコーディアル。ぜひ、ご自身のお気に入りの飲み方を探して、楽しんでくださいね。
※ハーブは食品ですが、薬効を期待して使われることもあり、各々の体質や取り入れ方によっては、健康状態に影響することがあります。ハーブの積極的な利用については、専門家に相談してください。