●バスタオルはどれくらい雑菌が多い?
バスタオルを交換する頻度は様々で、特に理由もなく「家がそうしていたから」ということで、生活習慣として使い回している人も多いと思います。しかし、ある研究結果によると1日使って部屋干ししただけで、バスタオルの雑菌は洗濯直後の100倍になり、3日目ではさらに雑菌が増え、雑巾並みのニオイを発していたそうです。この時点で、できれば肌にも触れたくないところですが、さらにこのまま1週間洗濯せずに使い続けると、バスタオルで繁殖した細菌の数は、なんと100億以上! これは排水溝の菌と同じレベルだそう。
●バスタオルを洗わないことでの悪影響
これだけ菌が沢山ついているバスタオルは、そのまま使っていたら大変なことに…となりそうですが、実際は人の肌は角質などで守られているため、すぐに病気になると言うことはありません。しかし肌の弱いアレルギー体質だったり、赤ちゃんで肌に傷がある場合は化膿する危険性があります。特に赤ちゃんは自分で肌をひっかいて傷を作ることが多いので注意が必要です。
●バスタオルのお手入れ方法
雑菌を防ぐためには、毎日洗うのが理想ですが、そうもいかない場合でも2日に1回は必ず洗うようにしたほうが良さそうです。その際は、1日目の使用後はタオルを振って風通しの良いところで乾かし、2日目の使用後に洗うというのが現実的。しかしバスタオルは洗えば洗うほど傷んでごわごわになってしまうのも事実。洗い方と干し方に気をつけてバスタオルを長持ちさせるようにしましょう。まず洗うときは洗濯機に詰め込みすぎず、たっぷりの水で洗う。また、洗剤の入れすぎは洗濯槽の裏側に洗剤カスとして残ってしまい、雑菌の温床となります。そして干すときは上下に20回、しっかり振ると繊維の毛足が整って、乾いてからもふんわりとした肌触りになります。
毎日肌に触れるバスタオル、しっかりお手入れをして清潔に、そして肌触りをよくして、お風呂上がりを気持ちよく過ごせるようにしたいですね。
(文・姉崎マリオ/考務店)