●新井薬師 梅照院(東京都中野区)
薬師如来と如意輪観音の二仏一体の黄金仏を御本尊とする梅照院。天正14年(1586年)の創建以来、「新井薬師」の名で親しまれ、信仰を集めてきました。元和3年(1617年)には薬師如来の啓示を受けた第五世玄鏡が小児薬「夢想丸」を調整。子どもの万病に効くと評判になったことから、「子育て薬師」とも呼ばれています。
●法明時(東京都豊島区)
弘仁1年(810年)の創建と伝わる日蓮宗の寺院で、境内には有名な鬼子母神堂があります。1000人の子どもを産んだと伝わる鬼子母神は安産・子育ての神様として知られ、古くより広く信仰を集めています。境内には樹齢600年と伝わる「子授けイチョウ」の樹も。
●白峯神宮(京都市上京区)
スポーツの守護神、武道上達の神、上昇気運の神として知られる神社。「まり」の守護神として「精大明神」が祀られていることから「まりの神様」として、特にサッカー関係者の崇敬を集めています。また、野球、新体操、その他さまざまな習い事の上達を願う参拝客も後を絶ちません。
●三宅八幡宮(京都市左京区)
飛鳥時代創建と伝わる古社で、古くから「子どもの守り神」として信仰を集めてきました。子ども守護、安産、学業成就のほか、かんの虫封じ(夜泣き、かんしゃく、ひきつけなど)にもご利益があるとされています。境内では多くの鳩が大切に飼われ、本殿の入口前には、子どもの成長祈願で置かれた「狛犬」ならぬ「狛鳩」も置かれています。
●浄瑠璃神社(大阪府天王寺区)
生國魂神社の境内にある末社のひとつ。その名の通り、人形浄瑠璃・歌舞伎の作者である近松門左衛門をはじめ、文楽関係者、女義太夫の物故者を祀っています。芸事上達のご利益で知られ、多くの芸能関係者も参拝に訪れます。
このように、全国には子どもにまつわるさまざまなご利益をもった寺社が点在しています。もしかしたら近くの神社やお寺にも、我が子に授けたいご利益があるかもしれませんね。
(前田智行)