●ベビーオイルって何からできているの?
ベビーオイルは流動パラフィンという物質のことを指します。パラフィンは石油に含まれており、石油を分留(蒸溜)することで作られます。石油と聞くと「えっ、そんなものを肌に塗っていいの?」と思われるかもしれませんが、流動パラフィンは、化学的にとても安定していて酸化しにくいため、皮膚に安全で刺激が少ないといわれています。特にベビーオイルに使われる高純度の流動パラフィンは、不純物が少なく安全性が高いため医療現場でも使われているそうです。そして安定している物質のため、肌にふたをする作用が強く、ホホバオイルの3倍近く、オリーブオイルの4.8倍近く、肌から水分を逃さないというデータがあります。
●ベビーオイルの使い方
テレビで紹介されて話題になった使い方は、洗顔料にベビーオイルを1滴加えるというもの。洗顔前に手に取った1回分の洗顔料に、1滴のベビーオイルを垂らして、そのまま洗顔するだけで、洗顔時の泡をきめ細かなものに整え、洗顔後の肌のつっぱりを抑えてくれるそうです。また、全身に塗る方法として、お風呂上がりに軽く水気を切って、全身にベビーオイルを塗り、タオルで抑えるように拭き取ると、体全体が潤った感じになるのだとか。さらにかかとの乾燥が気にな人は、その後かかとにラップを貼り、靴下をはいて一晩放置、翌朝ラップを剥がせばかかとに潤いが戻るそうです。
他にもお風呂に入浴剤とベビーオイルを2~3滴入れれば全身に保湿ヴェールの膜ができるそう。ヘアケアとしてもパーマなどで傷んだ髪に2~3滴のベビーオイルを揉み込むだけで、ウェーブの維持と乾燥防止に効果が期待できます。
様々な使い方のできるベビーオイル。薬局やスーパーなど、どこでも手軽に入手でき、価格も専用のスキンケア用品よりも安い場合が多いので、この冬は自宅に1本くらいストックしておきたいですね!
(文・姉崎マリオ/考務店)