実録・スクールセクシャルハラスメント!女子校の体育教師が…

第1回 急増するスクールセクシャルハラスメント!
男児にイタズラする家庭教師、生徒の裸を撮影する男性教師など、昔は“聖域”と呼ばれた教育現場も、今では親の不安材料が後を絶たない。そこで、実録“スクールセクシャルハラスメント(SSH)”を徹底取材。某有名女子校に通うRさんが、自身が体験したSSHについて告白してくれた。

●中年体育教師の無神経な行動に…

女優の松たか子似のRさんは現在高校3年生。指定校推薦で、早々と某4年制大学に進学が決定。今はゆるりとしたハイスクールライフを送っている。SSHの被害に遭ったのは、高校1年生の頃。バレーボールが得意なRさんが、クラスの体育委員になったことがきっかけだった。

「うちの高校には、体育専門のS先生がいるんですが、45歳くらいの中年の先生なんです。女子校なのに妙に体育会系で、ドSな感じ。おじさんの割には、まぁまぁのイケメンなので、生徒の人気は高かったですね。バレンタインのチョコもたくさんもらっていたみたいで、私も先生の中ではわりと好きな方でした。体育委員になると、授業の後にバレーボールを体育倉庫までしまったり、体育祭の連絡係をしなければならないので、S先生との関係も次第に密になっていきました」

女子校の体育教師が…

授業では厳しいが、普段はノリがよく、おやじギャグなども言うS先生。Rさんも、徐々にS先生の面白さに気づき始め、気づけば授業中も漫才の様な掛け合いをするように…。

「授業中も“見本を見せて”と指名されることが多く、私もS先生に対してはタメ口で、“え~無理なんだけど~”とか、友だち感覚で受け答えして、クラスの笑いを取ったりしていたんですね。友だちに“Sってさぁ~絶対Rのことが好きだよね~”とからかわれたりしたこともありました。正直、私もまんざらではなかったので、気を引いてしまうようなそぶりがあったのかもしれません」

そして悲劇は、体育祭のリレーの練習で起きた!

「私はリレ選(リレーの選手)じゃなかったので、コーナーに置く三角ポールを立てたりしていたんですね。練習が終わってポールを片付けようとしたんですけど、友だちと話していたらそのまま盛り上がってしまって、ポールをしまわずに帰ろうとしたんです。そうしたらS先生が全速力で駆けてきて、”おい!R!お前、ポールをしまえって言っただろ~“と、私のお尻にその三角ポールで何度もカンチョウをしてきたんですよ!(笑)話していた友だちも”キャーッ!“とドン引きで、私も恥ずかしくてたまらなくて…。今だからやっと笑い話にできますけど、当時はまだ16歳だし、お尻にそんなことされて、とてもショックでした」

S先生に悪気はなかったものの、その後Rさんは、S先生に対して一線を引くようになったという。

「あれ以来、何となく気まずくなっちゃって…。先生もノリだったのかな? と思うんですけど、考えようによってはまずいことですよね? でもこの話は、やっぱり親には話せませんでしたね。妙に勘繰られて、大事にされるのも嫌だったので…」

高校卒業を控え、“今では青春の思い出くらいに捉えている”と語るRさん。彼女の「親に話せない…」という発言からも、SSHが、いかに発覚しづらい問題であるのかがよくわかる。“学校=聖域”という時代は、もうとっくに終わっているのかもしれない。

(取材・文/吉富慶子)