●彼氏が彼女に「裸の写真を送れ!」と命令し…
小学校高学年から中学生にかけ、思春期に入ると、子どもたちの好奇心は、自然に“性”へとつながる。男女の違いを認識しながらも、幼さが残る思春期世代。スマホなどITの発展も重なり、誤った性の価値観を持つ思春期世代が、暴走する事件も頻発している。
男子生徒が好きな女子生徒にSNSで自分の性器の写真を送りつける、彼氏が彼女に「裸の写真を送れ」と命令し、彼氏に嫌われたくないあまり裸の写真を送ったところ、彼氏に拡散されてしまった…など、このような事例は決して特別なわけではなく、どこの町でも起きている。
「友だち間で発生するSSHは、新しい危機なんですね。小学校高学年から高校生にかけて、年々このような被害は多くなっていると思います。昔はスカートめくりで済んでいたものが、IT化が進み、画像やSNSで好きな子にちょっかいをかけるという風潮に進化したのだと思いますが、ごっこ遊びでは済まされない問題です。被害者側は大きなショックになりますし、その後トラウマになってしまう子もいる。スマホを与えるということは、それほどに危険なことで、子に与えるならば、親がしっかりと管理しなければならないのです」(亀井氏 以下同)
「特に男子のママには、いつも危機感を持っていて欲しい」と語る亀井氏。
「時折履歴を見る、SNSをのぞくなど、子どもとルール作りをして、それが守れない場合は没収するくらいの心持ちでいて下さい。性に敏感な男の子たちは、いつ悪ふざけで誤った使い方をするかわかりません。“うちの子に限って…”という考え方は捨て、“うちの子も、いつやるかわからない…”という危機感を持って欲しいと思います」
性に未熟な思春期世代だからこそ、ついノリで相手を傷つけてしまうことも。親は子のスマホをしっかりと管理し、大切な友だちを傷つけるようなマネだけはさせてはならない。
(取材・文/吉富慶子)