「母親思いとマザコンの違いは、行動の動機にあります。夫の母親に対する行動の動機が『母親を愛したいから』というのが『親思い』で、『母親に愛されたい』のが『マザコン』です」(中西さん 以下同)
頭では理解できても、両者の違いを判別するのはなかなか難しい場面もありそう。中西さんによると、夫の行動や言動が以下のチェックリスト項目に多く当てはまる場合、マザコンである可能性があるという。
<夫のマザコン度チェックリスト>
□夫婦間で主導権を握りたがるわりには、物事を決められず「母さんに聞いてみる」と言う。
□母親については饒舌に語るものの、父親については多くを語らないか敵意を持っている
□結婚するまで、お金の管理は母親任せだった。
□オッパイを求める気もちが強く、タバコ、飴、ストローなど口唇を刺激するものが手放せない。
□母親と兄(弟)嫁やの不仲を、兄(弟)嫁の落ち度として語る。
□実家に行く前は緊張し、帰ってくるとホッとしているようだが、なぜか実家に頻繁に帰る。
□「ウチの母ちゃんはダメだから」と母親批判を頻繁にする。
□フルーツや魚など、手間のかかる食べ物は面倒臭がって食べようとしない。
□妻や子が体調不良で寝込んでいるときでも、母の用事を優先させたり、体調不良の子を母に会わせるために連れ出す。
□妻の母親に対して怒りやすく、敵意、攻撃性をあらわにする。
●過剰な母親批判はマザコン夫の傾向アリ
「意外なようですが、マザコン夫ほど、その事実を隠すために母親の批判を妻に口にすることが多いのです。また、フルーツの皮を向くのを面倒がる夫は、全部母親にやってもらっていた可能性があります」
さらに、実母に対して不満を表現できず、愛されるために我慢を強いられてきた夫は、その矛先を妻の母に向ける傾向が強く、妻の母を嫌うケースが多いそうだ。
夫がチェックリスト項目に多く当てはまったら、マザコンの傾向が強いかもしれない。注意深くチェックしてみよう。
(ノオト+北東由宇)