ジャガイモの芽に要注意!毒の危険性と正しい処理方法を解説

ジャガイモの芽に要注意!毒の危険性と正しい処理方法を解説

ジャガイモの芽を食べてしまうと…

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ジャガイモの芽を食べるのは危険!ソラニンやチャコニンは危険!ということは知っていても、具体的な症状や危険性について知っている人は少ないのではないでしょうか。
以下ではソラニンとチャコニンによる食中毒について詳しく解説します。

症状

ジャガイモによる食中毒の報告は、令和2年までの過去10年間で18件、患者数285名、死亡者0名となっています。中には小学校で生徒たちが栽培したジャガイモの調理による、集団食中毒報告も。
引き起こされる症状としては吐き気やおう吐、腹痛、下痢、頭痛、めまいなど
重症の場合は無気力、衰弱、錯乱などの神経症状や視覚障害も引き起こされ、最悪の場合は死に至ることもあります。この10年、死亡例はありませんが過去には子どもの死亡例も報告されています。

参照:過去10年間の有毒植物による食中毒発生状況(平成23年〜令和2年)(厚生労働省)
ソラニンやチャコニンによる健康被害(農林水産省)

摂取量と発症までの時間

体重1kgあたり1mg以上のソラニンやチャコニンを摂取すると中毒症状が出る可能性があります。

例えば体重が50kgの人だと50mg。
芽がきちんと処理されていないジャガイモや緑化したジャガイモだとソラニンとチャコニンを多く含んでいるので、1〜2個でも症状が出る場合があります。

致死量は体重1kgあたりソラニン、チャコニン3〜6mgとされ、体重50kgの場合だと150〜300mg。
含まれるソラニン・チャコニンの濃度はジャガイモによって違うので一概にはいえませんが、状態が非常に悪いジャガイモであれば数個で致死量に至ってしまう可能性もあるでしょう。

小学生であれば体重1 kgあたり0.42 mgのソラニン・チャコニンで中毒を発症する可能性があるとされています。
実際、報告されているジャガイモによる食中毒例は子どもの事例が多いので、お子さんにジャガイモを食べさせる際は特に芽の処理には気をつけましょう。

食べてから発症するまでの時間は30分程度〜数日と幅があるようです。
万が一芽が出ていた、もしくは状態が悪いジャガイモを食べてしまった際、数日は体調を気にするようにしましょう。

参照:食品中の天然毒素「ソラニン」や「チャコニン」に関する情報(農林水産省)

もしも食べてしまったときの対処法

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危険性を知らずに芽を処理しないで食べてしまった際、体に上記のような異変を感じたらすぐに病院に行くようにしましょう。
ソラニンやチャコニンの解毒剤はなく、また自身で対応できる毒ではありません。
病院では胃洗浄などの処置を行うことになるようです。

参考:財団法人 日本中毒情報センター 保健師・薬剤師・看護師向け中毒情報

根本までしっかり!芽を取り除くときのコツ

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芽を取り除く際のポイントは主に2つ。
・根本まで完全に取り除く
・出始めの芽も取り除く

ソラニンやチャコニンは芽の根元に特に多く存在します。
表面に出ている部分だけではなく、しっかりと根元、そしてその周辺のジャガイモの身もえぐり取りましょう。
また、芽がまだ小さいからといって毒性の成分が含まれないというわけではありません。小さな出始めの芽もしっかり取り除きましょう。

ピーラーでの取り除き方

ピーラーで芽を取り除くときは、ピーラー横の輪になっている突起を使います。

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芽の根元付近に突起を突き刺し、しっかりと芽周辺のジャガイモの身ごとかき出しましょう。

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包丁での取り除き方

包丁で芽を取り除くときは、包丁の柄近くの角を使います。
柄の少し上を持ち、包丁の角を芽の根元付近に刺します。

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刺さったら包丁の角を回すようにして押し出し、芽周辺のジャガイモの身ごと芽をえぐり取ります。

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