ただ、ざる蕎麦のようなありきたりな商品であっても、提供時に「まずは添えた塩を少し振りかけて食べてみてください」とひと言提案して個性を打ち出すのが「さかや流」だ。「手打ちそばの繊細な香りや甘味を多くの人に感じてほしいという思いから考えついたのが塩で食べていただくスタイルです」と坂本達店主は説明する。
昨今、そばつゆに麺をべちゃっとつけ込んで食べる人も少なくなく、それでは手打ちそばの価値が半減してしまう。このひと言を添えると、手打ちそばのおいしい店であることをお客に実感してもらうことができるのだ。
そばの付け塩に使用しているのが長崎・五島列島で作られている「藻塩」。独特な褐色は海藻のホンダワラと海水を一緒に炊き上げて塩を作る独特な製法ゆえ。ストーリーと味の両方で説得力のある提案だけに「常連客には最後まで塩でそばを楽しむ方もいる」のだそうだ。
●店舗情報
「神楽坂さかや」
所在地=東京都新宿区神楽坂3ー1 京花ビル1階
◇外食レストラン新聞の2021年5月号の記事を転載しました。
配信: たべぷろ
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「たべぷろ」は食のプロや食の知識を持った子育て中のママライターによる働くママに向けたメニュー提案サイトです。仕事から帰って今日の夕飯にもすぐに活用できる15分で完成するメニューを主体に、作り置きや時短の工夫もご紹介。各レシピには、栄養のことや好き嫌い克服方法・リメイクや節約といった働くママが知っておくと嬉しいノウハウが盛り込まれています。
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