高校受験の「内申」。いつの成績が反映される?

第287回 今日の注目を紹介! ママニュースアンテナ
年が明ければ、いよいよ受験本番。高校受験に挑む中学3年生にとっては、冬休みが正念場です。ところで、高校受験は「内申点(調査書点)」が重要といわれますが、この内申点と学力試験の結果は、どう合否に関わるのでしょうか?

高校受験の「内申」。いつの成績が反映される?

●学力試験と内申点の関係って?

ほとんどの高校受験に必要とされる「調査書」、いわゆる内申書。これをどこまで重視するかは都道府県や学校、募集の時期によって異なります。
たとえば東京の都立高校(全日制)の場合、学力検査の得点と調査書点の比率は以下のようになっています。

<第一次募集・分割前期募集>
学力検査の得点7
調査書点3

<分割後期募集・第二次募集>
学力検査の得点6
調査書点4

(平成28年度「東京都立高等学校入学者選抜実施要項・同細目について」より)

つまり、調査書点の比率が低い学校ほど「学力検査での結果」を重視しており、受験本番で高い点数を求められるわけです。とはいえ、都立高校の第一次募集でさえ調査書点が3割を占めていて、合否に大きく関わる要素であることは変わりません。学校の成績が思わしくなかった子ほど、学力検査で挽回する必要があるでしょう。

●どの時期までの成績が反映されるの?

さて、気になるのは「調査書にはどの時期の成績が反映されるのか?」という点ですが、これも都道府県によって異なります。

たとえば神奈川県では中学2年と3年の成績が対象ですが、東京は中3の2学期の成績が中心になるなど、本当に様々。
北海道や山梨県、岩手県、京都府のように中学1年から3年までの評定が調査書の対象となるケースも少なくありません。
そのため、「中1だから受験なんてまだ先」と呑気に構えていたら、後で泣きを見てしまいます。3学期から少しでも内申を上げるべく、この冬休みで我が子にハッパをかけておくことも必要かもしれません。

(前田智行)