「至高のカルボナーラ」を大西哲也さんが作る

人の世界一を学びながら、自分の世界一をつくる

いただきます!!


いやあ、チーズもぼそぼそになっていなくて、卵も溶けていてクリーミーで。いただきます!うーーーーん!(勢いよく黙々と食べる大西さん)

ごきげんうまい!!めちゃめちゃおいしい!あの緑缶の粉チーズでこんなにおいしくなるんですね。

このもったり感を作るには、緑缶が一番かなと僕は思っています。パルミジャーノやペコリーノでやると、バランスが崩れちゃうんですよね。


緑缶のチーズは、チーズに含まれる旨味成分自体は少ないんですけど、ベーコンやにんにくの旨みが合わさることで、旨みがちょうどいいバランスになってるんですね。たぶんパルミジャーノとかを使いながら、同じ量のにんにくを使うと旨みが勝ちすぎちゃうかなと思いますね。

パルミジャーノはスーパーに売っていないこともあるから、手に入れやすい食材で、おいしくできるのなら、こっちの方がいい。うん。うまい!黒こしょうの清涼感のある香りも、パスタの塩分もだいぶいいです。塩っけがゼロだと少なすぎるかも、このくらいがちょうどいい。

緑缶のチーズに旨みを足していくのは、ほかのイタリアンでも応用できるかもしれない。いやあ、ほんっとうにおいしいですね。


ありがとうございます。

人の作ったレシピっていいですよね。食べるのがうれしい。自分の作ったレシピだと、予想のつく味にしかならないから。

驚きや感動がありますよね。だから飲食店に行こうって思ったり、誰かに料理を作ってもらうことが楽しいと感じたりするのだろうと思います。

リュウジさんは自分のレシピが一番おいしいと思っているんですか?

そうですね。僕は本当にそう思っているし、そうじゃなきゃいけないと思っています。なぜなら自分の舌に合わせて作ってるから。作り方さえわかれば、自分の好きな味を、一番的確に自分が作れるというのは、当然のことなのかもしれません。

だから、人の数だけ正解があって、正解がたった一つということはない。僕が世界一といっている料理を、世界一だと思う人も思わない方もいて、それは本当に好みなんですよね。


まずはリュウジさんの料理を試して、それが世界一だったらそれはそれでいいし、そう思わないのであれば、それをアレンジしてみて、変えてみて、真の世界一を探すのでもいいですね。

誰かの「世界一」を知るのは大切だと思うんです。これがこの人にとっての世界一なんだと。その上で、もうちょっとこうした方がいいと思ったりするのは当たり前のことだから。

作る人同士が話をするのも大事ですね。僕とリュウジさんは、カルボナーラも唐揚げも作り方が全然違うけど、話すことで「なるほど」って思える。この気持ちが、更なる自分自身の味の探求に繋がっていくのだなと思います。

前編はこちら

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アイスム
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がんばる日も、がんばらない日も、あなたらしく。「食」を楽しみ、笑顔を届けるメディア、アイスムです。 食を準備する人の気持ちが少しでも軽く、楽しくなるように。 おうちごはんのレシピや食にまつわるコラム、インタビューなどを通じて新しい食シーンを提案します。
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