●風邪の原因となるウイルスは数百種類
風邪は症状も原因も様々ですが、一般的には上気道(鼻やのど)の急性炎症の総称です。ウイルスが粘膜から感染して炎症を起こすため、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳、たん、発熱といった症状が起こります。そしてその原因となる病原体は、約8割がウイルスです。冬になると耳にするライノウイルスやコロナウイルスなど、ウイルスの種類は数百種類もあり、一度風邪をひいて抗体ができても、別のウイルスに感染すればまた風邪の症状が出てしまうのが特徴。
●体を冷やしている人は要注意
風邪の症状は感染したウイルスなどにより、人それぞれですが、しょっちゅう風邪をひく人や、ひいたらなかなか治らない人がいるのは確か。そういう人は、もしかしたら風邪をひきやすい体質になっているかもしれません。まずは体を冷やしている人、お風呂上がりに薄着で寝たり、いつも冷たいものを食べたり飲んだりしている人は要注意! 体が冷えて体温が低下すると、腸など内臓の動きが低下し、免疫力を低下させてしまうそうです。他にもストレスをため込んだり、体を動かさず、運動不足で新陳代謝が低下している人も危険信号!
●風邪を予防するために
うがい手洗いなどは気をつけている人も多いですが、運動不足や体温に気を遣う人は意外と少ないのでは? 適度な運動、体が冷えるようなことは避けるといったこと以外にも、栄養バランスの取れた食事と適度な睡眠は免疫力を維持するために必要。意外なところでは姿勢をよくすることでも風邪をひきにくくすることができるといわれています。また、暖房の使いすぎは体温調節機能を鈍らせ、空気も汚れがちになるので気をつけましょう。
このように、風邪の原因となるウイルスや症状は様々ですが、風邪をひきにくくするためには免疫力を上げ、生活習慣を改善するという共通の対処法があるようです。普段風邪をひきやすい人も、この冬はしっかり対策をして風邪をひかずに乗り切りましょう!