エアコンの電気代を節約するコツ
エアコンの電気代を節約するには、以下のようなポイントがあります。
服装を工夫する
月に1・2回はフィルターを掃除する
まず簡単な節約術として、夏なら涼しく、冬は暖かい服装を心がけることが挙げられます。夏はリネンやポリエステルなど、サラサラとした生地の服を着ることで体感温度が下がるでしょう。
一方冬はヒートテックなど温かいインナーを活用することで厚着せずに暖かさをキープできます。また月に1回はフィルターを手動で掃除しましょう。フィルターの目詰まりを解消することで、買った当初と変わらない稼働効率が維持できます。
なお節約術はこれだけではありません。冷房と暖房の場合別に、電気代を節約するコツを見ていきましょう。
冷房の電気代節約術
冷房は、設定温度を28度にするのがポイントです。設定温度を低くしすぎると、エアコンに負荷がかかる分電気代も高くなります。とはいえ、「28度は暑い!」というのが正直なところでしょう。
以下のポイントも意識すると、より涼しく過ごせます。
部屋を換気してから冷房を付ける
扇風機やサーキュレーターを併用する
すだれやグリーンカーテンで日光を遮断する
室外機に日よけを付ける
部屋を換気してから冷房を付ける
保温性の高い家や、日当たりの良い家にお住まいの場合は、特に室内に熱がこもりやすくなります。外気よりも室温が高くなっている場合があるため、一度窓を開けて換気してから冷房を付けると良いでしょう。
換気することで室内の気温が外気と同じになり、湿度も下がります。そうすることでエアコンの稼働時に必要となる消費電力が減り、電気代を節約できるのです。
風がなくなかなか換気できない場合は、窓を開けながらエアコンの送風機能や扇風機を使うなどして空気を循環させましょう。
扇風機やサーキュレーターを併用する
エアコンと同時に扇風機やサーキュレーターを使うことで、体感温度が下がる場合があります。扇風機やサーキュレーターは風を運んでくれるだけでなく、室内の温度ムラ解消にも便利なアイテムです。
エアコンの設定温度を極端に下げなくても、涼しく感じられるでしょう。
すだれやカーテンで日光を遮断する
夏は部屋に日が差し込むことで、室温が上がります。窓にすだれやカーテンを付けることで日光が遮られ、涼しい室内が保てます。室温が低くなればエアコンの消費電力も減り、節約につながるでしょう。
すだれやカーテンだけでなく、アサガオなど植物を使ったグリーンカーテンもおすすめです。
暖房の電気代節約術
暖房を使う場合は、設定温度20度を目安に利用しましょう。ほかにも、以下のような節約のコツがあります。
雨戸やカーテンを閉める
窓やすきま風の入る箇所に断熱材を貼る
ファンヒーターやこたつ・ホットカーペットを利用する
それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。
雨戸やカーテンを閉める
暖房の熱効率を高めるには、部屋を暖かく保つ必要があります。そのためには、まず雨戸やカーテンを閉めましょう。外気がしっかりとシャットアウトされることで、室内の暖気が外へ逃げにくくなります。
密閉度の高い部屋なら、お湯を沸かしたり料理したりするだけで温かくなるはずです。暖房を付けるにしても暖まりが早く、消費電力を抑えられます。
窓やすきま風の入る箇所に断熱材を貼る
窓やカーテンを閉めていても、すきま風が入ってしまう場合がもしばしば。また、窓の下から冷気が流れてくるのを感じる場合もあるでしょう。こうした冷気の出入り口には、断熱材を貼りましょう。
断熱材は100円ショップやホームセンターなどで簡単に手に入ります。必要なサイズに切り取り、マスキングテープや養生テープなどで貼るだけで保温性がグッと高まります。
ファンヒーターやこたつ・ホットカーペットを利用する
冷え性で足を特に温めたい方や、部屋の一角だけを暖めたい場合はファンヒーターやこたつなどを積極的に活用しましょう。ファンヒーターやこたつ、ホットカーペットなどの暖房グッズは、エアコンの暖房を使うより電気代が安い傾向にあります。
ただし部屋全体を暖めることには向かないため、部屋ごとあたためようとするとかえって割高になる可能性もあります。部分的な暖めが必要な場合に活用しましょう。
なお、床暖房はエアコンの暖房よりも割高になることがしばしば。オール電化で電力を自家発電している自宅以外では、あまり節約に向きません。
室外機の置き場所やクリーニングも重要
普段はあまり気にかけない室外機ですが、置き場所や使い方は意外にも重要です。たとえば、以下のような工夫だけで電気代を節約できます。
室外機の周辺には物を置かない
冷房の効きを良くするためには直射日光を避ける
定期的に掃除する
室外機の周辺には物を置かない
室外機の周辺には、物を置かないようにしましょう。室外機は室内と外の空気を交換する役割があるため、近くに物があると空気の循環が妨げられてしまうのです。その結果、稼働効率が下がり余分な電力を使ってしまいます。
物がある場合はどかしましょう。雪が積もっている場合は、周辺を雪かきしておくことをおすすめします。また、密閉性の高い室外機カバーはエアコンの熱効率を下げる可能性があるため、避けた方が良いでしょう。
冷房の効きを良くするためには直射日光を避ける
直射日光が室外機に当たると本体温度が上がり、冷房の効きが悪くなるケースがあります。そのため室外機は、できれば直射日光の当たらない場所に置くとよいでしょう。
もしすでに日当たりの良い場所に置いてある場合は、日よけを付けるのもおすすめです。日よけにはさまざまなタイプがありますが、本体に巻きつけるタイプの商品は室外機に熱がこもってしまうおそれがあるため避けましょう。
できれば室外機上部に設置する日傘のようなタイプの商品がおすすめです。もしくは、日の指す方角に遮熱シートを設置するなどして、オリジナルの日よけを作ってもよいでしょう。
定期的に掃除する
電気代を安く抑えるには、エアコン本体だけでなく室外機も定期的な掃除が必要です。掃除の頻度は年に1~2回。特に以下の掃除は、自分でもできるため定期的に実施しましょう。
本体の拭き掃除(ホコリや泥の除去)
ドレンホースの詰まり解消
周辺の掃除
本体の中でも、特に送付口の網目は念入りに掃除しましょう。この部分にホコリや土が溜まっていると空気の循環がしにくくなり、余計な電気代がかかります。掃除方法はよく絞った雑巾で、汚れを拭き取るだけで問題ありません。
網目の詰まりがひどい場合は、使用済みの歯ブラシなどで汚れをかきだしましょう。また排水ホースの中もチェックが必要です。室外機には、必ず排水用のドレンホースという管がついています。中を見て、汚れがたまっていたら歯ブラシなどでかき出しましょう。
最後に室外機の周辺を掃除して、完了です。もし自分で掃除できない場合や不安な場合は、販売店や修理専門店などにクリーニングを依頼することも可能です。
配信: hitotema