1年を通してリーズナブルな価格で手に入るエリンギは、毎日の食卓で活躍してくれる食材です。きのこ類のなかでも比較的たんぱくな味わいですが、どのような栄養があるのでしょうか?今回はエリンギの栄養や期待できる効果、他のきのこと比較した際の栄養価の違いなどについて、管理栄養士が解説します。
エリンギに含まれる栄養素と期待できる効果
エリンギには食物繊維が豊富なだけでなく、ビタミンDなどのさまざまな栄養素が含まれます。100gあたりの含有量は以下の通りです。
これらの栄養素に期待できる効果を詳しく解説します。
食物繊維
食物繊維には整腸作用があり、腸内環境を整えるのに欠かせません。ほかにも脂質や糖、ナトリウムなどを吸着して体外へ出す働きもあり、生活習慣病対策にも役立ちます。
エリンギをはじめとしたきのこ類は、野菜に比べると食物繊維の量が多い傾向にあります。毎日の食事に、野菜とあわせてきのこ類も積極的に取り入れたいものです。
カリウム
カリウムはナトリウムを体外に排出する働きがあり、体内の水分バランスを保つ働きがあります。塩分の摂りすぎの調整に役立ち、高血圧の予防やむくみの対策として摂りたい栄養素です。
カリウムは水に溶け出る性質があるため、煮汁ごと食べられるスープなどにして食べることでムダなく摂ることができます。
ビタミンD
ビタミンDはカルシウムの吸収を促進する働きがあります。骨の健康づくりには、カルシウムだけでなくビタミンDも十分な量を摂ることが大切です。
ビタミンDは脂溶性ビタミンといい、油と一緒に摂ることで吸収率が高まります。ビタミンDをムダなく摂るなら、油やバターで炒めるなどの工夫をしましょう。
※参照:文部科学省ホームページ「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」,厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
エリンギはきのこの中でもバランスよく栄養素が含まれている
エリンギはきのこの中でも「ずば抜けて栄養豊富」とはいいにくいですが、きのこから摂りたい栄養素をまんべんなく摂るのに役立ちます。
以下の他のきのこの中では、ビタミンDは舞茸に次いで多く、カリウムもぶなしめじに次いで2番目に多い含有量です。
きのこ類における100gあたりの栄養素の量は以下の通りです。
他のきのこと同様、たっぷり食べてもカロリーを抑えやすいので、ダイエットにも取り入れやすいでしょう。
配信: トクバイニュース