ブロッコリーの栄養は冷凍すると減るの?
市販の冷凍ブロッコリーは加熱してから冷凍されるため、加熱の過程でビタミンCやカリウムといった水溶性の栄養素の量が減っていることが考えられます。
ですが、急速冷凍することで栄養素が壊れにくいよう工夫されており、栄養がなくなったり、大幅に減ったりするなどといった心配はしすぎなくて大丈夫です。
冷凍食品は茹でる下処理の手間が省けるため、手軽にブロッコリーを取り入れるには便利です。積極的に活用して、栄養たっぷりのブロッコリーを料理にたくさん取り入れましょう。
ブロッコリーの栄養を逃さない加熱調理のコツ
栄養素によっては水に溶けやすい性質があることをお伝えしましたが、ブロッコリーの栄養素を効率的に摂るにはどうしたらいいのでしょうか。加熱調理のコツをお伝えします。
栄養素をムダなく摂るなら電子レンジ調理がおすすめ
お湯で茹でるより、電子レンジで調理する方が栄養素がたっぷり摂れるのでおすすめです。電子レンジ調理はお湯で茹でる場合に比べ、水に流れ出やすいカリウムやビタミンCなどの栄養素の損失を防げます。
日本食品標準成分表には、電子レンジで調理した場合と茹でた場合の栄養成分値が記載されているため、比較してみます。
電子レンジ調理は茹でた場合に比べ、カリウムは約2.4倍、ビタミンCは約2.5倍の量になっています。生の状態と比較しても栄養素はほとんど減らない(※)ことがわかります。
※生の状態よりも電子レンジ調理の方がカリウムの量が多いのは、加熱によりブロッコリーの水分が抜けることで、重量に変化が起きるためと考えられます。日本食品標準成分表によると、生のブロッコリー100gを電子レンジ調理すると91gになるとされているため、同じ100gあたりで比較するとカリウムが増えたように見える、というわけです。
油と一緒に調理して脂溶性ビタミンの吸収率を高める
ブロッコリーに含まれるビタミンAやビタミンKは脂溶性ビタミンといい、油と組み合わせて摂ることで吸収率が高まります。
ビタミンAやビタミンKをムダなく摂るなら、油で炒めたり肉や魚などの脂質を含む食材と調理したりするなどの工夫をしましょう。
配信: トクバイニュース