夏バテ対策にも◎スイカはどんな野菜?
スイカの旬は一般的に6月から8月といわれており、真夏前の梅雨頃から市場に出回っています。実は果物ではなく野菜に分類されることは、よく知られていますね。一般的に模様がはっきりしたものがよく、軽くたたいた時に低い音がするものが熟しているサインであるといわれています。追熟はできないので、購入の際には熟しているものを選ぶといいでしょう。
真夏の水分補給にぴったりなスイカは、熱中症予防をはじめ、暑い夏を乗り切るためのサポートをしてくれる食べ物です。体を冷やすので、もし冷えが気になる方は、温かい飲み物と一緒に食べるようにしたり、冷やしすぎていないものを食べたりするのがおすすめです。
水分補給だけじゃない!スイカに期待できる美容効果について
スイカ全体の約95%が水分といわれていますが、実は女性に嬉しい美容効果が期待できる栄養素が多く含まれています。スイカに含まれる栄養素はどんなものなのでしょうか。
【ビタミンA】新陳代謝を促して、肌の健康を保つといわれています。
【リコピン】トマトの約1.4倍含まれているといわれており、抗酸化作用があり、アンチエイジング効果が期待できます。
【カリウム】体の水分を調整するといわれており、むくみや熱中症、夏バテ予防効果があると考えられています。
【ビタミンC】メラニンを抑えてコラーゲンを形成し、美白やしわの予防効果が期待できます。
【シトルリン】むくみ改善や利尿作用による老廃物の排出や疲労回復効果があるといわれています。
スイカは果肉が黄色のものもありますが、一般的な色の赤は抗酸化作用のあるカロテンやリコピン由来のものなので、アンチエイジングや美容が気になる方は、赤の果肉のものがいいでしょう。またシトルリンは他の野菜、果物にはほとんど含まれていない栄養素であり、血流の流れをよくするといわれています。スイカを食べすぎると水太りが気になりがちですが、スイカは利尿作用がありむくみ改善も期待できることから、スイカの食べ過ぎが直接水太りに直結するとは考えにくいものです。
スイカは果肉だけでなく、種や皮も食べられる!?
スイカは果肉の部分を食べて、皮や種は捨ててしまうことが多いのではないでしょうか。実は皮や種の部分にも栄養があるといわれています。
スイカの種を食べると体調が悪くなるという噂を聞いたことがある方もいると思いますが、実際は食べても問題ないといわれています。中国や台湾では炒ったスイカの種を炒めて食べたり、スナック菓子として販売されていたりします。中国では種を食べるために、種が大きい品種のスイカがあるほど種を食べることは一般的だそう。また漢方薬としても使用されています。
スイカの種には良質な油である不飽和脂肪酸が含まれており、たんぱく質はピーナッツよりも多く含まれているといわれています。種を食べる際には、乾燥させた種に塩を適量加えてフライパンで表面がぷくっと膨らむまで炒めてから、中の白い部分を食べてください。他にも細胞の生まれかわりを助けるビタミンB6や骨や歯をつくるマグネシウムを含んでいるといわれています。
皮の部分には、むくみ改善が期待できる「シトルリン」が果肉の約2倍含まれているといわれています。硬い外皮を取って塩やぬかを使い、漬物にすると食べやすくなります。地方によってはスイカを丸ごと漬物して食べているそうです。
スイカで暑い夏を乗り切りましょう
いかがでしたか。スイカは水分補給だけでなく、美容や暑い夏を乗り切る強い味方になることが分かったと思います。皮や種も捨ててしまわず有効活用してみてはいかがでしょうか。