きくらげを食べるのはNG!調理のコツやおすすめの食べ方を管理栄養士が解説

きくらげを食べるのはNG!調理のコツやおすすめの食べ方を管理栄養士が解説

きくらげの品種による違いはあるの?

きくらげの品種には、通常食べられる「きくらげ」のほか、「あらげきくらげ」「しろきくらげ」といったものがあります。それぞれの違いは以下の通りです。

きくらげ

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「きくらげ」は肉質は薄く色が黒いのが特徴で「黒きくらげ」といわれることもあります。コリコリとした食感で、食事のよいアクセントになります。乾燥させたものが大半で、水に戻してから調理します。

中国産や台湾産のものが多く、比較的安価に手に入りやすいため、きくらげを手軽に取り入れたいときにぴったりです。

あらげきくらげ

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「あらげきくらげ」はきくらげと違い、肉質が厚く、裏側が白く毛羽だっており「裏白きくらげ」と呼ばれることもあります。乾燥させたもののほか、国産の生のものも出回っています。きくらげに比べるとしっかりとした食感で、とくに生のものはプリっとした食感です。

普通のきくらげと比較すると、食物繊維は約1.4倍、ビタミンDは約1.5倍と豊富に含まれます。きくらげの栄養素をよりたくさん摂りたいときには、あらげきくらげを選ぶとよいでしょう。

しろきくらげ

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「しろきくらげ」は花びらのような形をしており、乾燥のものを水で戻すとゼラチン質で半透明の色になります。味にクセがないので、料理はもちろん、スイーツに使われることも。

中国では薬用きのことして用いられ、滋養強壮や美肌効果などの薬効があると考えられています。

食物繊維の量は普通のきくらげの約1.2倍と多いのですが、鉄は約8分の1、ビタミンDは約6分の1の量と少なくなっています。食物繊維を摂りたいときにはよいですが、ほかの栄養素をたっぷり摂りたい場合は普通のきくらげを選ぶ方がよいでしょう。

※参照:加田静子ら「現代に生きる民間食事療法の研究第2報- 苡仁と銀耳の薬膳料理への活用法-」愛知江南短期大学紀要 (30), 1-12, 2001-03

きくらげの調理のコツとおすすめの食べ方

きくらげの栄養素を効率的に摂る調理のコツと、おすすめの食べ方を紹介します。

油と一緒に調理する

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きくらげに含まれるビタミンDは脂溶性ビタミンといい、油と一緒に摂ることで吸収率が高まります。

ビタミンDをムダなく摂るなら、油と一緒に調理したり、肉や魚、卵などの脂質を含む食材と組み合わせたりするなどの工夫をしましょう。具体的には、きくらげと卵の炒め物や、八宝菜などのメニューがおすすめです。

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