1)親が子どもの習い事に興味や関心を持つ
「親の関わり方として大事なのは、お子さんの習い事にきちんと興味と関心を持つことです。今、どんなことを習っているのか? 今、どこまでできるようになったのか? どんなことでつまずいているのか? など、何も知らず、ただ通わせているだけでは、子どものモチベーションも上がりません。なかには、親御さんがレッスンバッグの中身を見ることすらもなく、何週間も前のお手紙やプリントが山盛りに入ったままの子どももいたりします」(立石さん 以下同)
習い事について、親御さんが積極的にお子さんに尋ねたり、たまにはレッスンを見学したりして、先生に状況を聞くのもいいそう。
「“今、こんなこと習ってるのね~”と言ってあげるだけでも子どもは嬉しいものです。ママもお子さんが成長する楽しみや喜びを共有し、頑張りを見守っているということを感じさせてあげましょう!」
2)親は叱ったり、注意するのはNG! とにかく褒めて励ます。
「習い事に関しては、親御さんはあまり叱ったり、注意したりしないようにしましょう。そのレッスンの時間の躾や声かけはプロの先生やコーチの役目なので、すべてお任せしましょう。熱心すぎるあまり、親御さんが“”もっと頑張らなきゃダメでしょ! “まだそれしかできないの?”“もっと先生の話を聞かなきゃダメでしょ!”と、ダメ出しばかりすると、もっと頑張るどころか、やる気をなくすだけです。レッスンの見学すらしてほしくないと子どもは思ってしまいます。親御さんの役割は、お子さんを褒めて、励まし見守ることです。成長したところや、頑張ったところをみつけて、伸び悩んだときは励ましてあげましょう」
3)習い事への興味をより引き出す環境作りをする
お子さんの習い事の成果をあげたいのならば、環境づくりもとても大事だという。
「習い事をぐんぐん伸ばしてやるためには、習わせるだけでなく、日ごろの生活のなかで、いろいろな角度から興味の幅を広げてやり、お子さん自身のモチベーションを上げることが何より重要です」
環境づくり次第で、お子さんがそれまで気づかなかった習い事の魅力を感じ、頑張るきっかけにもなるという。
「例えば、ピアノを習っているお子さんなら、仲のいいお友達の発表会に行くだけでも、ものすごい刺激になるものです。一流ピアニストのコンサートに足を運んだり、動画を見せたりするのもおすすめです。サッカーやスイミングを習っているお子さんなら、一流選手のプレーを試合や大会を観戦して目の前で見せることで、“僕もあんなプレーがしたい”と、憧れや目標につながったりするのです。ただし、決して押しつけるのではなく、機会を与えたらあとはジッと待つ。そんなさりげない環境づくりをしてあげましょう!」
せっかく習い事をさせるなら、親御さんも共に楽しむ。それこそが、お子さんの才能をぐんぐん伸ばす秘けつのようです。
(構成・文/横田裕美子)