「アイシャドウやアイライン、マスカラなどを普通につけている分には問題ないと思います。ただし、まつ毛の内側にラインをひくのはやめたほうが良いです」(石岡先生 以下同)
まつ毛の内側には「マイボーム腺」という目を保護する脂を出す分泌腺があり、それが化粧品で塞がれると、ドライアイや炎症を引き起こす可能性があるそうだ。
ちなみに、若いママ世代にはかつてガングロメイクをしていた人もいるかもしれない。肌や目の表面は再生されるため、それが後にトラブルになる可能性はないそう。
●ばっちりアイメイクとともにカラコンにも注意!
また、最近はカラーコンタクトを使用する人もいるが、トラブルが非常に多いそうだ。それは、カラーコンタクトの使用前に、ほとんどの人が眼科を受診していないことが起因しているそう。
「実はきちんとした眼科で扱うカラーコンタクトは、わずか数種しかありません。街に出回っているものなどの多くが輸入品で、安全ではないものも多いのです」
具体的にどんな問題があるのか、石岡先生は次のように言う。
「ひとつは、コンタクトの色素の入れ方に問題があるケース。色素沈着が起こったり、表面が凸凹していて目を傷つけたりすることがあります。もうひとつは、酸素透過性が良くないものが多いこと。素材がひと時代前のものが多いことが、その原因です」
また、2ウィークの商品をこすり洗いせずに使用していたり、ワンデイのものを何日も使用したり、「友だちが使っているから、借りた」などというケースもあるそう。
「カラーコンタクトのトラブルで受診する方は、かなりひどい状態になっていることが多いです。『目だから心配で』と言いつつも、すでにかなり無茶なことをしているんですね。目に入れるものなので慎重であるべきなのに、気軽に購入し、使用している方が多いんです」
歯は毎日磨くけど、目は基本的に普段の手入れが必要ないことから、雑な扱いをしていて、後にトラブルになる人も多いそう。
目のトラブルは、最悪失明に至ることもある。少しでも不調を感じたら、軽く考えずにすぐ眼科の受診をしよう。
(田幸和歌子+ノオト)