2022年に注目したい食トレンドは?
さて、続いては、これまでご紹介した2021年の食トレンドの傾向を受け、2022年注目していきたいなと考える食トレンドについてご紹介。
注目すべき理由と共に、選出した予測キーワードごとにみていきたいと思います。
【食材】“ネクストたんぱく質”となる次世代の定番は?
植物由来乳製品代替品
アーモンドミルクやオーツミルクなどの植物性ミルクの人気はますます高まってきていますが、今年はさらに植物性のバターやチーズが日本に初上陸し、日本のメーカーからも植物性チーズや生クリームの代替品、卵の代替品などが登場しています。
健康志向や環境配慮の面で人気が高まってきていますが、アレルギー対応食品としての期待も高まっていて、今後は乳製品の代わりとなるプラントベース商品のさらなる拡大に注目したいところです。
培養肉
大豆ミートや植物性ツナなどの代替商品が日本でもどんどん広まってきていますが、今後注目すべきはずばり培養肉。
世界的に開発がおくれているとされている培養肉ですが、今年はシンガポールで世界で初めて「培養鶏肉」が許可されるなど、実用化に向けての動きが本格化してきました。日本でも実用化に向けてメーカー各社が注力しているとのことなので、今年は環境問題、食料問題への大きな一手としてターニングポイントとなる動きが世界で見られるかも⁉
【メニュー】ブーム再来の予感!
再・イタリアンスイーツ
今年大ヒットしたマリトッツォに続き、イタリアンスイーツの人気が高まってきているようです。ひと昔前に大ブームとなったティラミスをはじめ、イタリアンプリンやズコット、カッサータなどもじわじわと人気に。
もともと日本人にも親しみやすい味わいのイタリアンスイーツは、シンプルだからこそ見た目や味にもアレンジを加えやすいものが多く、ブーム再来の可能性を秘めているので、マリトッツォに続くトレンドスイーツが生まれる可能性も含めて今後要注目です。
ローフード
海外トレンドとして数年前にもひっそりと話題になっていたローフード。当時は大きくは広がらなかったものの、最近まだ拡大の兆しを見せているんです。
ローフード教室などを通じてSNSでも話題が徐々に広がっており、野菜を中心とした生の食材を摂取することでのメリットが健康志向の方々を中心に少しずつ人気を集めています。
【マインド】環境への意識の高まりと動きが仕組化で拡大
アップサイクルフード
廃棄されるはずだった食材を活用し新たな食品を生むアップサイクルフード。日本では、もともと規格外野菜や余剰品などを地産地消型で活用するなど、あぷサイクルフードの先進国でしたが、一方でフードロス大国とも言われています。
この大きな社会問題となっている食品廃棄問題を改善すべく、さまざまな企業によって知られざる廃棄食材を活用した商品が続々と登場。今後も廃棄食材に新しい形を与える取り組みはますます加速していくと予想され、注目していきたいトピックスです。
量り売り食品店
レジ袋有料化などの流れを受けて、私たち消費者のプラスチックごみ類の削減意識はますます高まってきていますよね。食のジャンルにおいても世界的に意識が高まってきている中で、日本でも食品の量り売りを行うお店が登場しました。
日本でも昔は食料品は対面での量り売り形式が主流でしたが、スーパーなどの台頭により、量り売りはマイナーに。そこに“次世代の量り売り”の販売体制が整ってきて、徐々に広がりを見せているんです。家庭ごみが目に見えて削減されるので、私たち消費者の意識にもつながりやすく、今後はゴミ削減、環境配慮という大きな目的に対して、さまざまなジャンルにおいて意識の高まりと動きが加速していきそうな予感がしますね。
2022年も大いに食を楽しみましょう!
2021年の食トレンドについて振り返り、2022年注目したい食トレンドの予測についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
昨年よりは少し日常が戻ってきたなと感じる部分はあるものの、まだまだコロナウィルスの感染拡大についても安心できない状況が続いていますが、そんな中でも2021年もたくさんの「おいしい」食のトレンドが生まれました。
2022年はどんなトレンドが生まれるのかな?
おうちごはん編集部も今から楽しみです!
2021年に引き続き、おうちごはんはおいしい食の情報やアイデアをたくさんお届けしていきたいと思います! 2022年もみんなで大いに食を楽しみましょう!
(text by まい姉)
配信: おうちごはん