赤ちゃんをぐっすり寝かす方法

赤ちゃんをぐっすり寝かす方法

第35回 今日から役立つ家事hack
「赤ちゃんは寝るのが仕事」とは言いますが、なかなか寝てくれなかったり、寝てもすぐに起きてしまうのが現実…。早く寝かせるコツってあるの?「入眠儀式」って?ツライ夜泣きに対策はあるの?…などなど、ママがよく悩む「赤ちゃんの睡眠」にまつわる疑問を見ていきます。

夜、赤ちゃんを早く寝かせるコツ

赤ちゃんとの生活の中で一番の悩みは、夜の睡眠についてですよね。なかなか眠ってもらえず、気が付くと深夜、赤ちゃんが眠ってからやろうと思っていた家事ができない!ということもあるかと思います。赤ちゃんを早い時間に寝かせるコツとはなんでしょう?

規則正しい生活習慣を作る

朝は7時くらいまでには起こしてあげましょう。朝起きる時間が遅いと、どうしても夜眠る時間も遅くなってしまいがちです。お昼寝は午前中に1回、午後1回と決め、できれば午後の昼寝はあまり遅い時間にならないように。夜は7~8時には必ず布団に入るという風に習慣を作ると体が慣れて、夜もスムーズに眠ってくれるようになります。

昼間はたっぷり遊ばせる

月齢や年齢が上がるにつれ、体力が余っていると夜なかなか寝付かないということもあります。昼間はできるだけ散歩に出たり、室内であっても十分に遊ばせてあげましょう。ただし、昼間に興奮しすぎるとかえって眠れなくなることもあるので注意してくださいね。

眠る前に強い刺激を与えない

食事や入浴、テレビなどは赤ちゃんにとって実は興奮材料。食事や入浴はできるだけ早い時間にすませて、眠る前のテレビは避けましょう。布団に入って絵本を読む、子守唄を歌うなど赤ちゃんがリラックスできる環境を作りましょう。

この他にも、部屋の明るさや室外の音、部屋や布団が暑いということも、赤ちゃんの入眠を妨げる原因になっていることがあります。その点も合わせて注意してあげてくださいね。

上手に寝かしつける「入眠儀式」って?

毎日の寝かしつけ、苦戦されているママも多いかもしれませんね。こちらが焦れば焦るほど、赤ちゃんが全く眠らない、なんていうこともありますよね。そんなときは、お休み前に「入眠儀式」を行ってみるのはどうでしょう?スムーズに眠ってくれるようになるかもしれませんよ。

「入眠儀式」とはなんでしょう?

「儀式」といっても、特別難しいことをする訳ではありません。赤ちゃんに「ああ、これから眠る時間なんだな」ということを理解させ、眠りに誘いやすくする習慣的な行為のことです。入浴後、ミルクなどを飲ませて、赤ちゃんがリラックスした状態で始めます。始める前に、テレビを見る、パパと遊ぶなど興奮しやすいことは避けましょう。

5つのおすすめ「入眠儀式」

1.絵本を読む
布団に入ってから、落ち着いた内容の絵本を読んであげましょう。

2.子守唄を歌う
赤ちゃんのお気に入りの歌で、できればゆったりとしたリズムのものがおすすめです。ママの声で安心感も得られます。

3.背中をトントンする、優しくさする
マッサージ効果もあり、赤ちゃんがよりリラックスできます。

4.お気に入りのぬいぐるみやタオルと寝かせる
夜中に目が覚めてしまっても、ぬいぐるみやタオルがあれば、安心して再び眠りにつくことができます。

5.おやすみツアーをする
少し大きくなってからは、家中のものに「おやすみ」の挨拶をしてから布団に入るという方法もおすすめです。

いずれの場合も、できる限り同じ時間に同じ手順で行います。小さいうちから、入眠儀式を習慣付けておくと、大きくなってからも寝かしつけがぐっと楽になりますよ。

ママも朝まで寝たい!おすすめ夜泣き対策

なかなか泣き止まない、一晩に何度も泣くなど、赤ちゃんの夜泣きは悩みのタネです。ママの睡眠時間が無くなってしまうのはもちろんのこと、時間帯によってはご近所のことも気になってしまいますね。ママが楽になる夜泣きの対処法とは?

夜泣きのしくみ

夜泣きは、睡眠のリズムの発達過程で浅い眠りの最中に目が覚めてしまうもので、生理現象のひとつといわれています。この他に、昼間の興奮のなごりや、部屋の暑さ寒さなど、原因には諸説ありますがはっきりしたことはわかっていません。

夜泣きが始まったら試してみたいおすすめ対処法3つ

・赤ちゃんを抱いてスクワット
一定のリズムで赤ちゃんをゆすってあげると効果があります

・タオルで巻いてとんとん
赤ちゃんが苦しくないようにタオルなどで巻き、抱っこしながら背中をとんとんしてあげると安心感を得られるようです

・着ているものを一枚脱がす
赤ちゃんは体温が高いので、眠っているうちに暑くなって泣き出すことも

夜泣きしない生活習慣

この他に、そもそも夜泣きをしない生活習慣を作ることもおすすめです。
・早寝早起き、午後の昼寝は長引かせない
・日中は散歩に出たり、スキンシップを増やす
適度な疲労と、長すぎない昼寝によって夜の睡眠がより深くなるようにします。

赤ちゃんの成長の証でもある夜泣き。いつかは必ず終わるものです。夫に協力してもらう、ご近所に挨拶をして理解してもらう、昼間のお昼寝は一緒に寝てしまう、などママが頑張りすぎないようにするのも大切なポイントです。

赤ちゃんのお昼寝って何回すればいいの?

赤ちゃんは天候や体調によって、お昼寝の回数や長さが変わってくることがありますね。けれど、あまり寝かせすぎると、夜まったく眠らない!ということも…。夜の睡眠時間を安定させるためにも、ある程度リズムを作ってあげるのがよいですね。

1日の睡眠時間はどのくらい?

赤ちゃんの1日の睡眠時間は月齢によって異なります。新生児の場合は16~18時間。ママはまだまだ産後で大変な時期ですが睡眠については赤ちゃんに任せて、眠れる時は寝かせてあげましょう。昼夜の区別がだんだんとついてきて、夜の睡眠時間が長くなってくる6ヶ月頃からは、個人差はありますがおおよそ11~13時間。1歳を過ぎれば12時間前後が目安です。

お昼寝の時間はどのくらい?

「朝7時に起きて夜8時には寝る」という生活の場合、6ヶ月以上1歳未満の赤ちゃんであれば、お昼寝は午前9~11時頃に1時間、午後に2~3時間、日によって夕方に30分程度が理想的です。

お昼寝を上手に切り上げるコツ

午後、もしくは夕方のお昼寝が長引いてしまうと、当然のことながら夜の睡眠時間に影響してしまいます。自然に目覚めない場合は、機嫌を損ねないように起こしてあげるのもいいですね。そして、眠っている赤ちゃんを観察していると、もぞもぞと動き始めることがあります。これはレム睡眠と呼ばれる浅い睡眠のサイクルに入っている可能性があるので、この頃に声をかけてあげれば、赤ちゃんも気持ちよく起きられるかもしれません。

お昼寝時間を習慣化していくことで、生活全体のリズムが整いやすくなり、夜の睡眠時間を長くしていくこともできます。赤ちゃんのご機嫌をみながら1日の流れを作ってみましょう。

(文・杉山皐月)