妊娠中に夫の浮気が発覚したら…妻がしてはいけない〇〇とは?

第3回 妊娠中の夫の浮気はこうして防ぐ!
夫婦修復カウンセラーの水野薫氏が、悩める妊婦さんに真剣アドバイス! もしも夫が浮気をしたら…妻が取ってはいけない行動とは?

●妊娠中の夫の浮気を「問い詰める」「親に告げ口する」は、基本的にNG!

「妊娠すると悪阻などで体調も悪くなり、身動きも取りづらく、今まで通りの生活が送れなくなります。そんななか、夫が他の女性と浮気をしたら…夫婦の信頼関係は一気に崩れてしまいますよね。妻は感情的に夫の浮気を問いつめ、謝罪の言葉があるまで追いつめる傾向にありますが、これは逆効果。夫が、浮気の原因を妻になすりつけてくるのがオチです。妻が責めれば責めるほど、夫は反省するどころか自宅に寄りつかなくなり、浮気相手に安らぎを求めるようになります」(水野氏 以下同)

夫の浮気を自分の両親や夫の両親に告げ口することも、基本的にはNGだそう。

「多くの妻は、夫の浮気を自分の親よりも先に夫の親に言いつける傾向があります。親から息子にお灸をすえてもらい、反省させたいと願うようですが、この行動によって、義理の両親と嫁との関係がこじれることも。なかには、生まれてくる孫の為にひと肌脱いでくれる親もいますが、大方の親は息子がかわいいもの。“浮気をさせた嫁に責任がある”と非難されて傷ついた…というケースもよく耳にします。まず、公平なジャッジは望めないと言っていいでしょう」

告げ口された夫の気持ちにも大きな変化が現れるという。

「夫は、妻が自分の親まで巻き込んだことに嫌悪感を抱きます。結局のところ、親に話すことで大問題へと発展し、話がよからぬ方向へと進んでしまうのです。修復を望むならば、浮気は2人の問題として解決するべきです」

では、もしも浮気の兆候を見つけたら、妻はどう対処するべきなのか?

「つらいかもしれませんが、まずは知らないふりをして過ごしましょう。妻の妊娠中、どうしても夫は一人取り残されてしまいます。まずは耐えて逆上する気持ちを抑え、“最近、寂しい思いをさせちゃってごめんね”と優しい言葉をかけ続けましょう。そうすることで、夫の心に罪悪感が生まれ、釘をさすよりも効果的です」

妊娠中の浮気を義理の両親に言いつけるのはNG?

すでに「夫を問いつめてしまった場合」の修復法も聞いた。

「妻は、夫の『俺が悪かった。許してくれ』という言葉を期待して問い詰めますが、残念ながら実際は、シラを切る、逆切れする、開き直って離婚を切り出されるという事態になりがちです。白黒つけるのはNG。これ以上夫婦関係を悪化させたくなければ、まずは今まで通りの態度で接しましょう。夫も頭を抱えている状態なのです。妻がいつまでも不機嫌な態度を取っていると、自宅拒否となり、家庭以外に癒しを求めます。それこそ悪循環ですよね。離婚したくないからとご機嫌取るなど迎合する必要はありませんが、まずは夫が帰りたくなるような環境を作りましょう」

夫の裏切りによってできた心の傷は一生消えないが、時間と夫の態度次第で、心の痛みが和らぐことも。生まれてくるわが子のために修復を望み、幸せな家庭を築きたいのであれば…まずは妻自身が、“愛される努力”をするべきなのかもしれない。

(取材・文/吉富慶子)

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夫婦修復カウンセラー・水野薫
水野薫
夫婦修復カウンセラー
年間700件以上の夫婦相談をお受けし、自身の夫婦再構築した経験と数多くの実績から的確なアドバイス。セックスレス、別居問題、嫁姑問題、モラハラ、DVなどの相談にも対応している。
年間700件以上の夫婦相談をお受けし、自身の夫婦再構築した経験と数多くの実績から的確なアドバイス。セックスレス、別居問題、嫁姑問題、モラハラ、DVなどの相談にも対応している。