淡白な味わいで、きのこの中でも使い勝手のよいえのき。ついつい買いすぎてしまい、使い切れなかった経験はありませんか?食材のムダを防ぐためには、冷凍保存を活用するのがおすすめです。そこで今回は、えのきの正しい冷凍保存方法と、冷凍えのきを使ったおすすめレシピを紹介します。
えのきを上手に冷凍保存するポイント
えのきを冷凍保存するときは、以下の2つのポイントを押さえておきましょう。
「生のまま冷凍保存」でうまみアップ
えのきは冷凍後に加熱することで、うまみをより感じやすくなるといわれています。たとえば冷凍後に加熱したえのきは、冷凍せずに加熱したえのきと比較して、うまみ成分「グアニル酸」が増えたという研究結果も(※)。
これは冷凍後に加熱することで、えのきの細胞が壊れやすくなることが影響していると考えられます。細胞壁が壊れると「グアニル酸」を生み出す酵素の働きが盛んになるため、えのき自体のグアニル酸が増え、旨みがアップするというわけです。
そのため、えのきのうまみを引き出したい場合には「加熱後に冷凍する」のではなく、「冷凍後に加熱する」のがおすすめです。料理にえのきのうまみを活かしたいというときには、生のまま冷凍しましょう。
※参照:甲山恵美,青柳康夫(2015)「キノコは冷凍に適しているか」『日本食生活学会誌』26 (1),11-19
えのきは洗わずに保存・調理しよう
スーパーなどで購入したえのきは、衛生的な環境で栽培されているため、洗わずに調理に使えます。またえのきを流水でしっかりと洗うと、風味が落ち、水っぽい味わいになってしまうというデメリットも。
そのため、えのきを冷凍するときは「洗わずに保存すること」と「洗わずに調理に使うこと」がポイントです。もしも汚れが気になる場合には、キッチンペーパーなどでぬぐいとるようにしましょう。
えのきを洗わなくてよい理由についてはこちらの記事で具体的に解説しているので、あわせて参考にしてみてくださいね。
えのきは洗う?洗わない?正しい下ごしらえの仕方を管理栄養士が解説
えのきの冷凍保存方法【保存期間:約1ヶ月】
えのきは購入した袋のまま冷凍庫に入れると、解凍してほぐすという手間がかかってしまいます。そのため以下に紹介する手順のように、根元を切ってからほぐして冷凍すると、調理の際に使いたい分だけを取り出すことができ、とても便利です。
手順
1. 石づきを切り落としたら、冷凍用保存袋に入れる
お好みに合わせて、長さを半分程度にカットしてもかまいません。
2. 袋の上から手で軽くほぐしたら、空気を抜きながら封をして冷凍庫に移す
解凍方法
自然解凍すると水っぽくなってしまうため、凍ったまま調理に使いましょう。
配信: トクバイニュース