離乳食の次は、大人と同じ食事?
生まれたばかりの赤ちゃんはミルクや母乳しか飲みませんよね。
その後、ミルク以外の食事に慣れていくのが離乳食であり、離乳の完了は12~18か月ごろが目安です。
では、それ以降は大人と同じ食事でいいか…というとそうではなく、この時期の子どもたちの体の特徴にあった食事を用意してあげるのが望ましいでしょう。
離乳食を終えたこの時期の子どもたちに合った食事は、「幼児食」とも呼ばれ、子どもたちの食べる力や必要な栄養素に配慮した食事が適しています。
乳幼児期の特徴とは?
離乳食の完了以降の子どもの食事に関する特徴をまとめると、
・咀嚼嚥下機能(食べる、飲み込む力)が未発達である
・体の大きさの割に必要とする栄養素量が多い
・味覚形成の時期である
…ということが挙げられます。
それぞれについて以下で解説します。
■咀嚼嚥下機能が未発達である
2~3歳ごろまでの子どもたちは(個人差はありますが)歯が生えそろっていなかったり、口や舌を動かすのがまだ上手でないため、大人と比べて食べにくいものが多い時期です。
・固いもの
・歯でとらえにくいもの
・口の中でまとまりにくいもの
・ぺらぺらと薄いもの
…などが食べにくいことが特徴です。
■体の大きさの割に必要とする栄養素量が多い
子どもたちは体が小さく一度にたくさんは食べられませんが、その一方で体に必要な食事量は多いことが特徴です。
第一に体重当たりの基礎代謝が高いため、エネルギー(カロリー)は多く必要。
加えて、体を大きくするための栄養素(筋肉のもとになるたんぱく質や骨のもとになるカルシウムなど)が特に多く必要となる時期です。
■味覚形成の時期である
母乳やミルクしか飲まなかった時期から離乳食を経て、いろいろな食材を知り、慣れていく時期であるため、なるべくいろいろな食材の味を経験させたいですね。
また、大人になるにつれ自然と濃い味を好むようになるため、子どものころから大人向けの濃い味に慣れてしまうと、大人になってからより濃い味を求めるようになってしまい、塩分のとりすぎなどが心配されます。
塩分のとりすぎは高血圧などの生活習慣病のリスクにもなるため、小さいころから気を付けてあげたいですね。
配信: イマカラ