【おうちごはんインタビュー vol.27】rinaさん

【おうちごはんインタビュー vol.27】rinaさん

日々のおうちごはんをInstagramに投稿し、ご自身の世界観を発信している方にインタビュー!今回は、管理栄養士・料理家の “りなきっちん”ことrinaさん(@rina_kitchen)。料理オタクになったきっかけから、2022年4月21日に発売されたレシピ本のことまでたっぷりと伺いました。レシピも1品公開します!

レンチンレシピが大好評!rinaさんにインタビュー

プロフィール

rina(りなきっちん)

管理栄養士・料理家

1998年生まれ。大妻女子大学 管理栄養士専攻を首席で卒業後、管理栄養士資格を取得。Webメディアで料理家として活躍中。

「冷蔵庫にあるもので作る、喜ばれる&褒められレシピ。そして簡単節約ごはん」をテーマにInstagram、ブログで日々レシピを更新している。特にレンジを駆使したレシピを得意としており「レンジは友達」。

2022年4月21日に2冊目となるレシピ本『レンチン!ごほうびひとりごはん』(学研プラス)が発売された。

Instagramアカウント:@rina_kitchen

中学生から料理オタクの道へ

――ご自分のことを「激しく料理オタク」だという、rinaさん。いつから、どんなきっかけで料理オタクの道を突き進むことになったのでしょうか?

小さいころから食べることが大好きで、母や祖母のお手伝い(という名のじゃま……笑)をよくしているような子でした。

その後、本格的に料理を始めたのは中学生のころです。

自分でいろいろ考えて食材や調味料を組み合わせてみたり、調理法や手順を変えてみたり……。まるで実験しているような感覚で、新たな発見や“おいしい!”にであえることが楽しくてどんどんのめり込んでいきました。

――料理について影響を受けた人はいますか?

影響を受けたのは栗原はるみさんです。もともと母がファンで、家に何冊か料理本があったこともあり、中学生のときの好きな有名人は栗原はるみさんでした(笑)。

――中学生女子が真っ先に挙げる名前としては珍しいですよね(笑)。どんなときに「自分って料理オタクだなぁ~」と 実感しちゃいますか?

スーパーに行くとワクワクして、なんなら小躍りぎみになっているときや、外でごはんを食べるとすぐ「どうやったら家で作れるかな?」と無意識レベルで考えているとき。休みの日はほとんどキッチンで過ごしているのもそうですね。

あと、料理の話をし始めると止まらなくなっちゃうときもオタクを感じますね~。聞かれたことの3倍は答えている気がします(笑)。

――たしかにそれは立派な料理オタクですね! そんなrinaさんが、料理をするうえで心掛けていることや大切にしていることは?

誰かのために料理するときは、食べてくれる人のことを考えます。いま何が食べたいのか、どんな体調なのか、足りていない栄養素はないかなど、その人に合った料理を心掛けます。

自分のために料理するときは、「楽しむ!」が一番! 食べたいものを、心ゆくままに無心で作るのが大好きです。ただ、こういうのは大体レシピにはなりません。再現不可能です(笑)。

料理家としてレシピを作るときに考えるのは、いまどんな食材が安く手に入るのか、手間なくかつおいしく作るにはどう調理しようか、簡単だけど見栄えをよくするにはどうしたらいいのか……などです。

簡単・時短・節約をベースに、褒めてもらえるようなレシピを作れるように心掛けています。

――Instagramでは、思わず作ってみたくなる魅力的なレシピに心を鷲掴みにされている人も多いと思います。Instagramにはどんなモチベーションで投稿していますか?

フォロワーさんの「作ったよー!」や「おいしかった!」、「家族に褒めてもらえた!」、「リピ決定です!」などの嬉しいコメントにめちゃくちゃ励まされ、「レシピ待ってましたー!」の声に、これからも頑張ろう!と元気をもらっています。

今までやめずに続けてこられたのは本当にフォロワーさんたちが見守ってくださっていたからです……!

一人一人にありがとうを言って回りたいくらい感謝です(笑)。

――現在、rinaさんのフォロワーは28万人以上。そんなにも多くの方が見守ってくれているかと思うと、気合も入りますね。投稿されているお写真についてですが、料理をおいしそうに撮るコツはありますか?

やわらかい雰囲気が好きなので基本的に自然光で、自分で見たときに「おいしそう!」と思う角度と構図を心掛けています。

カメラは一眼レフを使っていて、しっかりピントが合うように注意して撮影しています。

アプリでの加工はほぼしません。天候によって暗く写ってしまったときや、白飛びしてしまったときにInstagram上で調整する程度です。

――食欲をそそる盛り付けもたまりません! 盛り付けのコツを教えてください。

動きが出るように盛り付けることを意識しています。

高さが出るように山高に盛り付けたり、奥から手前にかけて低くなるように盛り付けたり、高低差をつけています。

どうしても平らになってしまうときは、箸あげしてみたり、スプーンを差し込んで中を見せたりと、「おいしそう!」と思えるような工夫をしています。

彩りも重要で、ごちゃごちゃしない程度に、2、3色の色を取り入れるように気を付けています。

――写真に添えられたキャプションも、rinaさんらしさが出ていてほっこりします。毎回締めの言葉は「今日もかんぱーい◎!」ですが、好きなお酒はありますか?

すっぱいものが好きなので、レモンのお酒を選びがちです。お酒は好きなのですが、強くないので度数が強いものはひとなめしかできないのが残念でなりません(笑)。

最新のレシピ本はレンチンがテーマ!

▲『レンチン!ごほうびひとりごはん』掲載の「デミグラスハンバーグ」。こんなに本格的な“ごちそうおかず”が、レンチンオンリーで作れます!

――「かんぱい」したい出来事といえば、4/21に新刊『レンチン!ごほうびひとりごはん』(学研プラス)が発売されたんですよね!

はい! 無事に出版できたことにかんぱいです!(笑)

――レシピ本は『管理栄養士rinaの もりもり食べても太らないおかず』( KADOKAWA)に続いて2冊目となりますが、出版が決まったときはどんなお気持ちでしたか?

もちろん嬉しかったのですが、決まったとき真っ先に思ったのは「うわあ、ありがたい……!」でした(笑)。

このご時世ですし、世の中にはステキなレシピがたくさんあって、かつネット上で検索もできる時代なので、紙媒体での出版には感謝しかありません。

こうやって2冊目が出版できたのは、毎日Instagramやブログを見てくださるフォロワーさんのおかげでしかないので、本当にめちゃくちゃ感謝です。

――テーマはrinaさんが得意とする「レンチンごはん」。ほぼ新作レシピだそうですが、試作は大変だったのでは?

そうですね。新作レシピに加え、Instagramで人気だったレシピも再度試作して分量を調整したので、1カ月ほどほぼ火を使わない生活を送りました(笑)。

誰もがおいしく失敗なく作れるように、時間を秒単位で細かく調整した点が一番大変でした。

たった10秒でも仕上がりの歯ごたえやお肉の硬さに違いが出てくるので、計算通りにいかないことも多く、慎重に試作しました。

――和洋中を網羅しているうえにデザートまであって、レンチンだけでこんなに作れるのか!と驚きました。特にお気に入りの料理をいくつか教えてください。

うわああ、選べない……!(笑)

どれも自信作なのですが、「トマボナーラ」「釜揚げ風 肉うどん」「シーフードマカロニグラタン」「中華風たまご雑炊」「とろ~りチーズタッカルビ」「いちごミルクババロア」の6つは特によく作ります。

▲クリーミーなトマトのカルボナーラ「トマボナーラ」。チーズとミルクのコクが、トマトと相性抜群!

▲牛こまぎれ肉と冷凍うどんを使った「釜揚げ風 肉うどん」。レンチンだけで本格食感の仕上がり!

▲さつまいもの甘みがタレ、チーズとマッチした「とろ~り!チーズタッカルビ」。韓国料理の人気メニューもレンチンで簡単に!

――どれもおいしそうです! あらためて、レンチンレシピの魅力とは?

簡単! 早い! うまい! おまけに洗い物が少ない!

ひとり分から作れて、疲れているときでも簡単で気軽にお手軽だけどおいしいごはんが食べられるのは最大の魅力だと思います。

――このレシピ本をどんな方に、どんなふうに活用してほしいですか?

“ごほうびひとりごはん”というタイトルの通り、朝昼晩問わず思い立ったらパパっとごほうびごはんが作れるレシピ集なので、気の向くままに作ってもらいたいです。

また、レシピは1~2人分なので、ふたりごはんにもおすすめです。パパっと作って2人でおいしい時間を楽しんだり、あまりは次の日に取っておいてラクしてもらったり。

在宅ワークのおうちランチにもおいしい癒やし時間として活用してもらえたら。老若男女問わず、いろんな人に楽しんでもらえたら幸せです♪

今後挑戦してみたいことは?

――今後挑戦してみたいおうちごはんや、気合を入れて取り組みたいメニューはありますか?

今後も、簡単で気軽に作れるおいしいおうちごはんレシピを生み出すべく、精進していきたいと思います!

めちゃくちゃ簡単なのにレストラン!なごちそうと、おかずにもお酒のあてにもなって子どもから大人まで楽しめるレシピ作りに取り組んでいきたいです。

――料理以外で挑戦してみたいことは?

料理以外……! なかなか聞かれない切り口ですね~(笑)。

手を動かすことが好きで編み物や刺繍をするのですが、小さなものしか作ったことがないのでセーターを編んだり、テーブルクロスに刺繍したりと大作に挑戦してみたいです。

あと、最近はなかなかお外ごはんができないので、コロナが落ち着いたら、勉強もかねていろいろなおいしい物を食べ歩きたいです。まあただの食いしん坊なだけなんですがね~(笑)。

――最後に、rinaさんにとって「おうちごはん」とは?

毎日を楽しく、いつもの日常に彩りを添えてくれるものです。

生きるために食べることは必要不可欠ですが、毎日繰り返すことだからこそ、肩の力を抜いておいしく楽しい時間にしたいなと思います。

とは言うものの、毎日頑張っている人や、ごはんにまで気が回らない人、作ることに苦痛を感じている人も多いと思います。

そんな「しんどい」と思っている人のところに届けば……と思って日々レシピ研究をしています。

私のレシピが、みなさんのおうちごはんに少しでも彩りを添えられたら嬉しいです!

ありがとうございました!

とにかく料理が大好きで、四六時中、料理のことばかり考えている、rinaさん。

そんなrinaさんにとって、電子レンジはまさに友達! まるで一緒に遊ぶかのように試作&改良を繰り返して誕生したレシピ集が『レンチン!ごほうびひとりごはん』なんです。

疲れていても、時間がなくても、やっぱりおいしいごはんが食べたい! そんなときにページをパラリとめくれば、これなら作れる!と思うレシピがきっと見つかるはずですよ!

レシピ本掲載のレシピを公開!

レシピ本に掲載されている中から、シーフードミックスを使った「シーフードマカロニグラタン」(P42掲載)のレシピをご紹介します。

作り方はたったの2ステップ。焦げ色なしで良ければ、レンチンのみの加熱でも作れちゃいますよ。ぜひお試しを!

シーフードマカロニグラタン

材料(1~2人分)

【A】
・シーフードミックス(冷凍)……100g
・玉ねぎ(薄切り)……1/2個分(100g)
・マカロニ(早ゆでタイプ)……50g
・薄力粉……大さじ1

【B】
・顆粒コンソメ……小さじ1
・バター……20g
・牛乳……300ml

・塩、こしょう……各少々
・ピザ用チーズ……適量

作り方

1. 耐熱ボウルにAを入れよく混ぜてから、Bを加える。電子レンジで9分加熱し、よく混ぜ、塩、こしょうで味を調える。

2. 耐熱皿に移し、チーズをのせ、焦げ目がつくまでトースターで5~10分焼く。