備蓄用の食料品として最適なパスタ。しかし、ゆでるための鍋やソース用のフライパンが必要だったり、大きな鍋を洗うのが大変だったりと、意外に調理が面倒だと感じることはありませんか?実は、ちょっとした工夫でパスタはより手軽に作れるんです。
本記事では、調理時間が短縮でき、被災時に役立つ「ポリ袋調理」で作るパスタのレシピを3つ紹介します。すべて包丁を使いません。ポリ袋でパスタをうまくゆでられるの?と思いますよね。一緒に入れる水で工夫します。作り方のところで確認くださいね。
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ポリ袋調理とは?
ポリ袋調理とはその名の通り、食材や調味料をポリ袋に入れて、そのまま混ぜたり湯煎したりして作る調理方法のことです。
ポリ袋は、耐熱性の「高密度ポリエチレン(HDPE)」製で「食品用」「食品の保存用」「キッチン用」といった表記のある商品を選びましょう。
ポリ袋調理の注意点
ポリ袋で湯煎をするときに気を付けたいことが2つあります。
一つは、空気がなるべく内部に入らないようにすること。袋の口を結ぶ際は、材料の入った下のほうから上の方向にねじるようにして、できる限り空気を抜いてから結びます。
もう一つは、鍋肌や鍋底にポリ袋が触れないようにすること。必ず鍋底に耐熱皿を敷き、ポリ袋を入れましょう。
ポリ袋調理のメリットや、パスタ以外のレシピについては以下の記事で紹介していますので、あわせてご覧ください。
カルボナーラ
ポリ袋に入れたパスタを鍋でササっとゆで、ソースの入ったポリ袋であえるだけ!
<材料(2人分)>
パスタ(1.6㎜の早ゆでタイプのもの) 200g
塩 小さじ1/2
A:ハム 4枚
A:生クリーム 大さじ4
A:卵 2個
A:粉チーズ 大さじ2
粗びき黒コショウ 少々
粉チーズ 適量
<作り方>
(1)鍋に水650mlを加えて蓋をし、沸かす。
(2)ポリ袋2枚にパスタを加える(長くて入りにくければ半分に折る。2/3サイズのものであればそのままでOK)。
(3)ポリ袋1枚につき、熱湯300ml、塩小さじ1/4を加えて、塩が溶けるまで軽く菜箸で混ぜる。
(4)再度鍋の6~7分目くらいまで水を加え、蓋をして沸かす。
(5)やけどに気を付けながらポリ袋の中の空気を抜き、袋の上のほうを縛る。
(6)鍋の中に耐熱皿を置き、ポリ袋を入れる。
(7)沸騰を保つ程度の火加減まで弱め、袋に表示されているパスタのゆで時間+2~3分加熱する(途中で袋の向きを何回か変えること)。
(8)加熱している間に、新しいポリ袋にAのハムをちぎって加え、そのほかのAの材料も加える。卵が混ざるように袋の底全体をよくもむ。
(9)やけどに気を付けながら(7)のポリ袋の中身をざるにあげ、パスタの水気を切る。
(10)熱いうちに(8)の中にパスタを加えて、菜箸でよく混ぜ、器に移す。
(11)お好みで粗びき黒コショウと粉チーズをかける。
ポイント:
後述のレシピでもさまざまなパターンでのパスタのゆで方を紹介していますが、こちらのレシピでは、パスタを入れたポリ袋に熱湯を加えることで、ほかの方法よりも加熱時間が短縮できます。
注意点として、ゆで時間の目安は袋の表示から+2~3分程度、最初に塩を加えて混ぜる、途中で袋の向きを変えて加熱ムラを減らすなどがあります。パスタの熱を使ってソースの卵に軽く火を通したいので、ざるにあげてからは手早く仕上げてくださいね。
配信: 防災ニッポン