朝ドラヒロイン・黒島結菜が“東京の兄”と慕う、「不倫転落俳優」の現在とは

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!


「週刊女性」6月7日号(C)サイゾーウーマン

 やはり日本マスコミはおかしい。山口県阿武町の誤送金問題。誤送金された男性が逮捕されたが、連日マスコミ、特にテレビでは、この問題が大きく取り上げられている。そこまでして騒ぐか? もっと重要な問題があるのでは? うんざり。

第602回(5/19〜5/24発売号より)

1位「黒島結菜 ラーメン、ウイスキー、保護犬を教えてくれた東京の“ニーニー”裏切りの転落姿」(「週刊女性」6月7日号)

2位「浅田真央 『密着姉舞とギャンブル』姉妹の袋小路」(「女性セブン」6月2日号)

3位「清野菜名 木村佳乃が注入した『ママ女優の気魂』」(「女性自身」6月7日号)

 この記事とタイトルには思わず笑ってしまった。現在放送中のNHK朝ドラ『ちむどんどん』。そのヒロイン女優・黒島結菜のこれまでの経歴や人柄に関する記事なのだが、そこでなぜか大きくクローズアップされているのが、あの東出昌大だ。

 記事では冒頭、黒島のデビューのきっかけや沖縄から上京して大学を中退したことなどが記され、黒島の東京生活を支えたのが杏だったことも紹介される。2016年に公開された映画『オケ老人!』で共演したことがきっかけで、黒島は杏を“東京の姉”と慕うようになった。そして、その関係は現在でも続いているという。

 と、ここまでは記事全体の4分の1程度の分量だ。黒島と杏とのほほえましいエピソードも書かれている。ここまではいい。しかし、問題はこの後。杏の夫だった東出が登場し、その後の話題はずーーっと東出。しかも、ディスられまくりの内容なのだ。

 黒島にとって杏が“東京の姉”なら、当時家族ぐるみで付き合いのあった元夫の東出は“東京のニーニー(兄)”だったのだとか。そして黒島と東出のエピソードがつづられていく。いわく、黒島にウイスキーの味を教えたのは東出、保護犬を飼うよう勧めたのも東出、お気に入りのラーメン店を教えたのも東出。しかし、そんな“東京のニーニー”は不倫がきっかけで転落したと、改めてその“転落”の経緯も紹介もされる。そのトーンはもちろん、ケチョンッケチョン。

 そして、現在の東出の姿も「週刊女性」はキャッチしていた。5月14日、群馬県前橋市で行われた朗読劇に出演した東出だが、記事には劇場から出てきた東出の写真を掲載、劇での東出評価が低かったことを指摘するだけでなく、東出が一人乗ってきた車についても、こうディスった。

「駐車場に止めていた実家の国産車に乗り込むも、車の側面には大きな擦り傷やへこみ。前方部分はガムテープで補修するなど、見るからにボロボロ」

東出昌大には妙な存在感や愛嬌がある

 もちろん、「週女」がこうして東出をクローズアップして、改めてバッシングしたのは、朝ドラと黒島の話題性にあやかってのことなのは明らかだろう。なにしろ、ドラマの中の“ニーニー”(竜星涼演じる賢秀)もかなりダメ人間として描かれているから。

「朝ドラでは主人公の兄も、詐欺にひっかかり家族の借金を増やし、東京では妹のお金も借りて姿を消して……大事な人の気持ちを裏切り続ける姿は、どこか重なりますよね」(記事内スポーツ紙記者のコメント)

 実際、ドラマ中の“ニーニー”は“ダメニーニー”とネットでも大きな話題になったが、そんなドラマのダメニーニーと“東京のニーニー”東出を重ねて、東出批判を繰り広げちゃうとは――。「週女」のすごいこじつけだが、しかしこのこじつけ、嫌いではない。しかも、だ。これだけ東出にスポットを当てて、大批判を展開しながら、記事タイトルには東出の名前は一切なし。こうなるともう「週女」の意地悪さに笑うしかない。

 事務所から追放されて以降、さらにバッシングにさらされ続ける東出だが、一方で、こじつけだろうがバッシングだろうが、マスコミに取り上げられ続けていること自体はすごいことだと思う。妙な存在感や愛嬌がある。

浅田舞の衝撃の事実

 次も衝撃的な記事だ。浅田舞と浅田真央の姉妹。一時は犬猿の仲だった2人だが、現在はとっても仲良く、しかも一緒に暮らし始めているという。姉妹仲良しのほほえましい姿だと思うが、しかし記事では「自由すぎる姉」と「一途すぎる妹」だからこそ、“奔放な姉”に妹・真央が影響されないかと心配する。大きなお世話だ。その後、衝撃の事実が明かされる。それが舞のパチスロ通いだ。

 いや、パチスロがダメなわけではない。しかし記事を読むと、舞はパチスロに相当“ハマって”いるのではと危惧されるのだ。ニュースサイト「NEWSポストセブン」には、パチンコ店での舞の姿など数多くの写真とともに、雑誌よりも詳述しているので、そちらも参照したい。

 「セブン」がパチンコ店に向かう舞を目撃したのは5月5日のことだったという。ゴールデンウイーク真っ只中だ。しかもこの日は、ゾロ目の日。1年でいちばん当たりが出やすい日なのだとか。そんな日にパチスロに向かった舞。そして居合わせた客のこんなコメントが。

「ボタンの押し方やコインの入れ方など仕草や手付きにはスロッター特有のクセがにじみ出ますから、舞さんもかなりやり慣れてることはひと目でわかりました」

「打ち手としてはスマートな印象でした」

「パチンコは、真央さんが仕事などに出かけている合間に興じているようですが、朝から夕方まで食事や休憩もほどほどに6時間も打ち続けているとなると、もはや単なる暇つぶしというレベルではなさそうですね」

 依存症が心配だ。

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