毛玉ができる原因
衣類に毛玉があると、みっともない印象になってしまいますよね。
大事にしたいのに、いつの間にかできてしまうのが毛玉。
なぜ毛玉ができてしまうのか、まずは原因からみていきましょう。
毛玉は摩擦でできる
毛玉ができる原因は衣類がこすれることで生じる摩擦です。
摩擦により毛羽立った繊維同士が絡みあい、玉状になったものが毛玉です。
衣類は、日常生活におけるさまざまな動作で摩擦にさらされています。
・重ね着をしたとき
・ショルダーバッグをかけたりリュックサックを背負うとき
・歩くとき
・机やテーブルに手を置いたとき
脇や袖、ズボンの内股の部分、バッグと触れる部分は、特に毛玉ができやすい箇所になります。
そして洗濯でも、洗濯槽・ドラムの中で衣類が揉み合い摩擦が生じるため毛玉の原因になります。
毛玉ができやすい素材
毛玉のできやすさは素材によって異なります。
毛玉ができやすいのは、アクリルやポリエステル、ナイロンなどの化学繊維とウールやカシミヤ、モヘヤなどの動物繊維です。
綿や麻、シルクなどの天然繊維は毛玉はできにくいとされていますが、綿とポリエステルの混紡繊維となると、毛玉はできやすくなってしまいます。
また、動物繊維は毛玉ができやすいものの、繊維がちぎれやすいので処理がしやすいという特徴があります。
一方で、毛玉が取れにくい素材は毛玉が衣類の表面に残り続けるばかりか、ほかの繊維やほこりなどと絡まって、毛玉が大きく目立ちやすくなるので早めに処理をしましょう。
毛玉にならない洗濯方法
洗濯による摩擦も毛玉ができる原因になります。
毛玉にならないようにするには、摩擦を防ぐためにやさしく短時間で洗うのが基本です。
ここでは毛玉を防ぎながら、衣類を洗濯するポイントを紹介します。
1着ずつ手洗いがおすすめ
手洗いと洗濯機での洗濯を比較すると、洗濯の強さを調節できる手洗いのほうが衣類の摩擦を防ぐことができます。
ウールなどデリケートな素材のニット類やズボン類は手洗いがおすすめです。
◼︎ポイント
・洗濯物は裏返して洗う
・洗剤はしっかりと溶かす
・洗うときはやさしく押し洗い
・洗濯機で脱水するときはネットに入れて「弱」設定で脱水
表側へのダメージを避けるため、洗うときは裏返しが基本です。表側に気になる汚れがある場合は、部分的に洗剤を直接つけるなどして工夫しましょう。
脱水で手で強く絞ることも衣類にとっては大きなダメージとなるため、脱水は洗濯機にかけるか、ニット類であればバスタオルで挟んで水分を吸収しましょう。
ドライコース・おしゃれ着洗いコースで洗う
洗濯機の機種によって名称が異なりますが、デリケートな衣類に適した「ドライコース」を使うと毛玉防止に効果的です。
通常コースと比較すると、洗濯・脱水時の回転が弱く衣類の摩擦を抑えて洗うことができます。
汚れが気になる場合は事前につけ置きをしたり、洗剤を直接汚れ部分につける直塗りや部分洗いをしてから洗濯するとよいでしょう。
洗濯機のドライコースとは?使い方やドライクリーニングとの違いを解説
中性洗剤や柔軟剤を使用する
毛玉を防止するためにおすすめなのは、中性の洗濯洗剤や柔軟剤の使用です。
中性洗剤や柔軟剤には、静電気防止や毛玉防止効果のある成分が含まれていることが多いです。
洗濯中の摩擦を少なくするだけでなく、洗濯後の摩擦による毛玉も抑えてくれます。
洗濯機のドライコースや弱モード、手洗いで洗うことになるため、すすぎ残しにならないよう、洗剤は規定量以上を使用しないよう注意しましょう。
服は裏返し洗濯ネットを使用して洗う
洗濯をするときは、基本的に服は裏返しにしてサイズに合った洗濯ネットを利用しましょう。
1つのネットに複数の洗濯物を入れると、摩擦が生じやすいため1つのネットに1着が基本です。
裏返しをするのは、表に毛玉がつくのを防ぐためですが、裏起毛トレーナーなど裏側にも毛玉ができやすい衣類もあるため衣服によっては表側で洗濯しましょう。
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洗濯機の容量を守りタオルと一緒に洗わない
1度にできるだけたくさんの洗濯物を洗ってしまいたくなるものですが、洗濯機に大量の洗濯物を詰め込むと、摩擦がおきて毛玉ができやすくなります。
毛玉を避けたい衣類を洗うときは、洗濯機の容量を守り、できれば7割〜8割程度を目安にするといいでしょう。
また、タオル類は糸くずやホコリが出やすいため、分けて洗濯するのがおすすめです。
乾燥機は使用しない
乾燥機能を使うと、衣類は洗濯槽の中で長時間回転することになります。
乾燥時の回転による摩擦は毛玉になりやすいので、可能な限り自然乾燥で乾かしましょう。
配信: MAMADAYS(ママデイズ)