シリコーンスプーン10種を徹底比較!似ているけど使いやすいのはどれ?【無印・ニトリ・ダイソー・キャンドゥ】

シリコーンスプーン10種を徹底比較!似ているけど使いやすいのはどれ?【無印・ニトリ・ダイソー・キャンドゥ】

とても使いやすいと評判の高い、シリコーンスプーン。各メーカーから販売されている同類アイテムの、使い心地を比べてみました。調理スプーンから5種、ミニ・ジャムスプーンから5種をピックアップし、実際に調理に使ってみた感想をご紹介します!

シリコーンスプーンの使い心地を比較!

「一度使い始めたら手放せない!」と大人気なのが、シリコーン製のスプーン。耐熱温度が高かったりフライパンを傷つけにくかったりととても便利、そのうえ1本でいく通りもの使い方ができるエコアイテムでもあります。ジャムや小瓶専用の、小さめサイズのラインアップも豊富なんですよ。

今では各メーカーから似たような商品が販売されていますが、気になるのはどれが使いやすいのかということ。さっそく「無印良品」「ニトリ」「ダイソー」「キャンドゥ」のアイテムを使ってみて、その使い心地を比較してみたいと思います♪

まずは調理用から比較!

左から「ニトリ」「無印良品(2サイズ)」「ダイソー(2サイズ)」の順

シリコーン製調理用スプーンとは、おもにフライパンや鍋を使った調理において、材料を混ぜたり、できあがった料理をすくったりすることができるキッチングッズです。持ち手とスプーンの間につなぎ目がない、一体型構造であることも特徴。器に盛り付ける道具としても使え、しゃもじとして活用している人も多いようですよ。

今回比較したのは、「ニトリ」「無印良品(2サイズ)」「ダイソー(2サイズ)」の5アイテムです。

商品情報比較表

価格は無印良品が一番高く、ダイソーも100均ショップとしては高めの設定。重さと長さから一番大きいサイズと言えるのはニトリでした。

最高80℃くらいになる食洗機への対応は、すべての商品でクリア。最適温度が170~180℃と言われるフライパンでの炒めものにも、すべての商品が対応できていると思います。ニトリの耐熱温度がとりわけ高いのが印象的です。

とはいえ加熱したまま放っておいたり、空焚きしたりといった場合はさらに表面温度が上昇します。置きっぱなしにしておくと溶けるおそれがあるので、どれも使う際には注意が必要ですね。

ここもチェック!

使いやすさのチェックには、スプーンのふちの薄さや形状、くぼみの深さ、先端のしなやかさ、柄の持ちやすさなども大切。それらをすべて考慮しつつ、一番使い心地が良いものを選んでいきたいと思います。

ニトリ「シリコン調理スプーン」

先端に角がついた形状が特徴的なのが、ニトリの「シリコン調理スプーン」。カラーは、同類アイテムのなかでもめずらしくグレー。持ってみると、ずしりとした重さを感じます。

主な材質はシリコーンゴム、ステンレス鋼。中に入っているステンレス製の芯が大きく、スプーンのまわりのやわらかくしなる部分が狭めなのも特徴。持ち手の当たりやスプーンの質感が全体として硬めという印象ですね。耐熱温度が高いので、高温で仕上げたい中華炒めでも安心感を持ちながら使えそうです。

スプーンの先端の形状が絶妙で、フライパンの底やふちにしっかりフィット。とても混ぜやすく、かつ具材やタレをほぼ残さずすくい取ることができます。しゃもじとして使っても、少し水で濡らすだけでごはんがくっつきにくくなるのがいいですね。

重いので長く使っていると少し腕が疲れてきますが、軽すぎるよりは安定感あり。洗い上がりは少しだけぬるぬるした感じですっきりとはしませんが、一体型フォルムで洗いやすく乾きやすいと思います。

色がグレーなので、カレー粉や豆板醤などの色移りがしやすいのが気になるところ。ただ黒よりも洗練された印象で、キッチンインテリアになじみやすいのではないでしょうか。サイズが1種類のみなので、小さいサイズがあったらさらに活用の幅が広がりそうです。

無印良品「シリコーン調理スプーン・シリコーン調理スプーンスモール」

無印良品では「シリコーン調理スプーン」と、小さいサイズの「シリコーン調理スプーン スモール」の2種類が販売中。スプーンは角がなく丸みのあるフォルム、カラーはブラックです。一番大きいサイズのニトリの商品と比べると少し軽く、ほどよい重さに感じました。

中に入っている芯は、ステンレス製。先端の厚さはニトリの商品と同じくらいで、やわらかくしなる範囲は少しだけ広め。持ち手には角がありますが、ほどよい太さで持ちやすいと思います。耐熱温度が一番低いので、置きっぱなしにしないよう注意が必要ですね。

大きいほうの「シリコーン調理スプーン」は先端の厚みやしなり加減がほどよく、具材を難なくすくえます。スプーンのフォルムがまた絶妙で、鍋肌によく沿いますね。

軽すぎず重すぎずで長い時間の作業でも疲れにくく、重さと長さのバランスも秀逸。スプーンの深さは、混ぜる・すくうといった工程を兼ねることを考えると、ちょうどいいと思います。

油っぽい調味料が付着していても、ほかの商品よりもすっきりと洗いあがりました。におい移りは多少ありますが、黒色で色移りが気にならないところがうれしいですね。

「シリコーン調理スプーン スモール」は、大きいサイズよりもぐっと小さめの設計。重さもこれまたぐっと軽くて、小さいフライパンや小鍋などにおいての細やかな作業に向いていますね。

とりわけ “かき混ぜる” 作業がしやすいところが、うれしいポイント。ごはん粒を残さずすくえて小さな器にも取り分けやすいので、明確に大きいサイズとの使い分けができそうです。

ダイソー「シリコーン調理スプーン・シリコーンミニ調理スプーン」

ダイソーの「シリコーン調理スプーン」の形状でまず目にとまるのが、スプーンの裏側についている突起部分。大小の調理スプーンに共通している構造で、なんと浮かせて置くことができるんです。

カラーは色移りしにくいブラックで、スプーンの先端は丸みのあるフォルムに仕上げられています。中央に入っている芯はスチール製で、先端のやわらかい部分の面積が広くてよくしなりますよ。

大きいサイズの「シリコーン調理スプーン」を炒め調理に使ってみると、軽いので気軽に扱えるという感じ。先端のやわらかい部分は薄手で、力を入れて鍋肌に沿わせると少し反り返ってしまうのが残念ですね。

しかし、調理の途中でそのまま一時置きができるのはとても便利。ニトリや無印良品に比べてリーズナブルなのに、ここまで同じような使い方ができるのはうれしいことです。洗い上がりは若干油汚れが落ちにくく、少しぬるぬるした仕上がりになりました。

小さなサイズの「シリコーン調理スプーン」は、無印良品ほど大きいサイズとの差がありません。 “ミニ” と言いながらも、意外とたくさんの量の具材をすくうことができます。

重さも小さいサイズにしては重たく感じるので、細かい作業に使うという感じではないかもしれません。大きいサイズとの使い分けをするというより、どちらか自分にとって扱いやすいサイズを選んでみるとよいと思います。