【からだケアレシピ】夏バテ対策に「牛肉ときゅうり、もやしのピリ辛みそ和え」

【からだケアレシピ】夏バテ対策に「牛肉ときゅうり、もやしのピリ辛みそ和え」

観測史上最速となった2022年の梅雨明け。暑く、そして長い夏を乗り切るためにも、しっかり食べて夏バテ対策をしたいところ。今回、薬膳料理家のちづかみゆきさん(@miyukichizuka)に教えていただくのは、夏バテ対策にぴったりの牛肉と野菜を合わせて作る和え物です。ピリ辛で暑い日にぴったりの一品です。

今すぐ夏バテ対策、始めましょう!

2022年は観測史上最速の6月に梅雨明けしてしまい、いきなり連日の猛暑。戻り梅雨の予報もありますが、暑い夏になるのは間違いなさそうです。

まだまだ数か月も続く暑い夏。秋まで元気で過ごすために、今すぐ夏バテ対策を始めましょう。

今回ご紹介するのは、和えもの。
牛肉やきゅうり、もやしなどを使います。タレを絡めた焼肉に下ごしらえした野菜を加えて和える感じのお料理です。
 
夏バテ対策の大前提として胃腸の調子をいつも気にかけてあげてください。

熱中症予防に水分補給は欠かせませんが、もともと胃が弱いひとが水分をガブ飲みするのは胃腸にとって大きな負担。胃腸が弱い自覚のあるひとは、こまめに少しずつ摂るなど、意識したうえで水分補給を行ってください。

胃腸を傷めてしまうと食欲も落ちますし、がんばって食べてもそれを栄養に変えられず、夏バテすることが目に見えています。水分の摂り方以外にも、冷たいものや生ものの摂りすぎに気をつけてくださいね。
  
胃腸をケアしたうえで夏バテ対策を考えます。

まず、気(元気、エネルギー)を補うこと

中医学では、汗をかくと、汗と一緒に気も流れでてしまうと考えられています。気を補うのは動物性、植物性のタンパク質や穀物などの糖質。やはりしっかりと食事をしなさい、ということですね。今回は牛肉を選びました。

そして暑さ対策としてからだにこもった熱を冷ますもの、水分補給をするものが必要。また日本の夏は湿度も高いので、補給だけでなく湿度対策として余分な水分を排出して水分代謝を整えるようなものも大切

それには瓜類がおすすめです。瓜類はこの3つの作用を持ち合わせているからです。

今回の「 牛肉ときゅうり、もやしのピリ辛みそ和え」では牛肉に合わせる野菜にきゅうり、もやし、赤たまねぎをチョイスしました。

瓜類であるきゅうりの説明は上記のとおり。

もやしは黒豆もやしや大豆もやしなども見かけますが、断然緑豆もやしがおすすめです。

お値段的にも素敵な食材ですが、そもそも緑豆は中国では夏バテ対策食材として欠かせないもの。暑さによる不調をケアし、からだにこもった熱を冷まします。

利尿作用や解毒作用もあって、夏場は緑豆アイスや緑豆の冷たいお汁粉が売られ、お弁当のごはんは緑豆入りが定番。スーパーでも目立つところに置かれます。

そんな緑豆のもやしは、緑豆そのものの効能にプラスして、渇きを止める作用もあります。赤たまねぎは補った気をきちんと巡らせるため、そして味と食感のために加えています。

牛肉ときゅうり、もやしのピリ辛味みそ和え

材料(2人分)

・牛肉(小間切れ)……150g
・きゅうり……1本
・もやし……1/2袋(100g)
・赤たまねぎ……1/8個

【A】
・みそ……大さじ1
・酒……大さじ1
・しょうゆ……小さじ1
・きび砂糖……小さじ1(~大さじ1/2辛口味噌の場合お好みで)
・おろししょうが……小さじ1
・豆板醤……小さじ1/2
・おろしにんにく……少々

・ごま油……大さじ1

作り方

1. きゅうりは厚めにスライスし、塩ひとつまみ(分量外)で塩もみし、しっかりと水分をしぼる。もやしは残っていれば根を除き、耐熱容器に入れてふわっとラップをかけ500Wの電子レンジで1分半~2分ほど加熱し、ペーパーなども使ってしっかりと水分をきる。赤たまねぎは薄くスライスする。Aを混ぜ合わせる。

2. フライパンにごま油を入れて熱し、牛肉を入れて炒める。Aを加えて混ぜ、大きめのボウルに移す。

3. 2のボウルに1のきゅうり、もやし、赤たまねぎを加えて和える。

きゅうりやもやしの水分のきりかた次第で薄まってしまう可能性もあるため、私のレシピにしては若干濃いめの味付けになっています。

熱中症予防の観点からも塩分補給は必要ですが、お好みで加減してください。いずれにしてもきゅうりやもやしの水分はしっかりときってくださいね。

また、しょうがやにんにくはチューブのものを使っていただいてもOKです。