たまごは主に「たんぱく質」を含む食品、ビタミン類も多め
たまご(鶏卵)はどのような栄養素を含んでいるでしょうか?
日本標準食品成分表2020年版(八訂)では、以下の通り。
【たまご1個(60g)の栄養成分値】
エネルギー 85.2kcal
たんぱく質 7.3g
脂質 6.1g
コレステロール 222㎎
炭水化物 0.2g
鉄 0.9㎎
ビタミンA 126μgRAE
ビタミンD 2.3μg
ビタミンE 0.8㎎
ビタミンK 7μg
(日本標準食品成分表2020年版(八訂)より)
主な栄養素は「たんぱく質」で、必須アミノ酸を十分に含むためアミノ酸スコアは100となっており、良質なたんぱく源となります。
微量栄養素については、同じくたんぱく質源となる肉類と比較して鉄分と脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、E、K)が豊富な一方、コレステロールも多いのが特徴。
「完全栄養食」といわれることもあるほど栄養素には富みますが、ビタミンCなど、たまごには乏しい必須栄養素も存在するため、バランスの取れた食事の中で取り入れたいですね。
たまごの殻の色、黄身の色は栄養価に関係ある?
スーパーなどでよく見るたまごには殻の白いものと茶色いものがありますよね。
また、黄身の色もたまごによって明るい黄色のものから、赤みがかったオレンジ色に近いものなど、さまざまですが、これらの色の違いは栄養価と関係があるのでしょうか?
たまごの殻の色は、たまごを産むニワトリの「品種」の違いによるものです。
なんとなく茶色いたまごのほうがよいもの…というイメージがあるのは名前の付いたブランドたまごに茶色い殻のものが多いためですが、すべての茶色いたまごがすべての白いたまごよりも味や品質に優れるということではないようです。
殻の色にかかわる品種の違いと栄養価には直接の関連はなく、白いたまごと茶色いたまごについて、どちらが栄養的に優れているといったことはありません。
また、黄身の色は品種ではなく、ニワトリが食べるエサの色素が影響しており、栄養価とは関係しません。
トウモロコシを中心とした一般的なエサでは黄色、
パプリカなどの赤色の色素を含むエサを与えると赤みがかった色になるようです。
珍しいものだと、色素を含むトウモロコシやパプリカを減らし、色素の少ないコメなどを与えると白っぽい黄身になることが知られています。
たまごの用途に応じて、より「おいしそうに見えるように」いろいろな黄身の色のたまごが開発されているようです。
配信: イマカラ